講演や著書には成功事例が多く披露されているようです。
私は多くの工務店経営者と会う機会があります。
彼らは、確実に失敗事例を求めていのです。
他人の失敗事例には、多少なりとも安堵して、自分はその失敗をしないように心を固めます。
ヒトの失敗を見聞きして自信と勇気が涌いてくると言います。
一見哀しい光景に感じますが、このような地域工務店経営者を責めることはできません。
そもそも地域密着工務店には、その経営手法、経営のセオリーなど通用しないものです。
他人の成功事例は、環境の番う工務店経営者には殆ど通用せず、お念仏のよう聞こえます。
とにかく地域工務店経営者には、生々しい失敗事例の情報が欲しいのです。
失敗事例のネガティブ情報は、モチベーションを危惧されますがその心配はありません。
一方で工務店経営者は、勉強、研鑚、勇気、努力、根気、感謝、笑顔が必要です。
家づくりを生業にする工務店経営は、経営者の人柄や家族の協力度合い、大工さんや協力業者の度量、過去の実績と対応実例、地域事情などの複雑な環境が絡み合っています。
お施主様には、住む事の喜びを知って戴ける家の性能とアフターフォローが。
経営の在るべき姿を語る前に現場を知り、家の在るべき姿を知り、そして自分自身を鳥瞰的に見定めることが必要なのでしょう。
混沌とする住宅産業は、他人の成功を喜べるような包容力や優しさを工務店経営者に求めるのは無理なのでしょうか。
いや、ヒトの上手くゆくことを喜べる人間力こそ地域工務店経営者の姿なのでしょう。
気温+10℃の東京から-10℃と気温差20℃の北海道北斗市本社に帰社ました。
写真は車の温度表示で-10℃を示しています。
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