夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

十三夜  片見月  秋風辭 漢 武帝(劉徹)

2006年11月01日 15時44分20秒 |  漢詩を長崎弁で




            写真は10月3日(十三夜の日に撮影し追加しました)

蓬莱泉の「空」様がお見えになるかもしれないと、菊の花と詩を用意して心待ちにしていたのに、発送済みのご挨拶は来たけど、空さまはとうとう間に合わなかった。
重陽は10月30日だったのに、
きっと、どこかの御局様のところでついつい枕を重ねられているのだろう。

仕方がない、金曜日はは十三夜、片見月にならないように気をつけてって、私はどこで中秋の名月を見てたカナ? あの子? この子??

月に一人対面し曲を献ず
霓裳羽衣闇に広がる
秋風は酒を震わし
菊香目覚める
     風車



秋風起兮白雲飛
草木黄落兮雁南歸
蘭有秀兮菊有芳
。。。。。。
歡樂極兮哀情多
少壯幾時兮奈老何

   秋風辭
   漢 武帝  劉徹  


 秋風起こりて白雲飛び
草木黄落して雁南歸す
蘭秀有りて菊芳有り
 。。。。。。
歡樂極りて哀情多し
少壯幾時ぞ老いを奈何せん

秋の風が吹いて、白い雲が流れていく
草木は黄色に染まり、雁は南へと帰る
藤袴は頂花を広げ、菊香は広がる
。。。。。。
楽しさを極めれば、悲しみも深く
若さは儚く、この老いをどう生きていこう



蛇の足

嫌われるのは判ってはいるのですけど、
どうしても、どうしてもこれをやりたい。


見んしゃい、白か雲が空ば流れて
草葉は黄色にあせていき
雁も南へ飛んで行きよるやろが

庭には藤袴が頂花をつけ
菊の香りが満ちてくる
。。。。。
楽しかことばやりつくせば、後は悲しかことばかりたい
溌剌と楽しかった若い日は夢んごと短こうて
長~い、長~い、年寄りの日が続く
なんばせぃちゅうんかな~