高齢者予備軍の車常用者としては見過ごせないタイトル。
逆送事故そのものから言うと、日本の道路は凄く込み入っているし、案内や道路標識が不親切、だから高齢者でなくとも、今の状況が変らなければ、逆送も、そのほかの事故や違反もありうると思う。
この間も横浜で走行車線違反を取られた。
横浜の道は多くが右左折のレーン規制がしっかり作られているのだけど、ここは右の2車線が右折。直進は3レーン目。でも、案内標識が地元の人にしか判らないような地名だったので迷って右の2レーン目から直進してしまった。
ゼブラゾーンの入り口がガードレールで入れないとか、道路がないのに右折可の標識がでているとかってことは論外にしても(これが結構あって、いろんなところでジョークとしてしゃしんが掲載されたりしているけど)
PA、SAの出入り口だって分らないところが結構あるし、第三京浜と横浜新道の接合部分では標識の不備で死亡事故を含む重大事故が多発していた。公団はこれを認識していたけど、標識を新しくするのに3000万ほどかかるからって放置していた。
あるいは合流部分の手前で一端停止の標識があるけど、そこで止まっても下から上がってくる車が道路の植え込みで見えない。事故が多発しているので警察は年に何回も一端停止違反をチェックしているけど、道路の植え込みをなくして、芝でも植えていたら、事故は激減すると思う。
そんかことが通じないのが日本の交通の、役所間の縄張りの現状だと思う。
現場を利用者の目で見ていけば誰もが気がつくはずのこと。管理者や警察の車だって毎日通っているのだから、何故現場の声を上の通すシステムが出来ないのだろうか。
静岡では現場の標識を見直して逆送事故を0にしたとのことだけど、地元の自分たちの目ではなく、地理不案内の利用者の目で見ればそのほかの事故だって防げるものが多いと思う。
ちなみに文字での案内はそれを読み下す時間が必要なので止めて欲しいと思う。日本語が読めない外国人のドライバーだって増えているのだから。
(どこかで、「何月何日ここで脇見運転での事故がおきました。脇見運転での事故が多いので、脇見運転をしないで運転してください」っていう看板が出ていた。こんな危険なジョークは止めて欲しいと心から思う)
ところでこの記事、警察庁の発表がそう誘導しているような書き方なのか、それともこれを書いた記者の思い込みなのだろうか、高齢者即認知症の傾向、だから案内標識をそれにあわせて充分に整備するっていっているように思えてならないのは年寄りの僻みだろうか。
>>
(毎日新聞 - 04月08日 03:11)
高速道などで反対車線を走る「逆走」による人身事故が、04~06年の3年間に全国で109件にのぼり、うち4割を65歳以上のドライバーが起こしていたことが、毎日新聞の調べで分かった。判断力の低下が主因だが、標識の改修などで激減した県もある。10年後には65歳以上の7割が免許を持つと予測されており、早急な対策が求められている。
47都道府県警に3月、高速道路や自動車専用道路での逆走事故の発生状況を聞いた(石川県は能登半島地震のため06年分のみ回答)。総数は04年46件▽05年30件▽06年33件。このうち逆走車の運転手が65歳以上だったのは、04年20件▽05年12件▽06年11件--の計43件だった。
高齢者が逆走した理由は、▽サービスエリアから本線に戻る際に入り口から出た▽分岐点を通り過ぎてしまい、Uターンした▽気づかないうちに高速道路に入っていた--など。認知症の症状があり、逆走したこと自体を「全く覚えていない」というケースもある。
3年間の総数が最も多かったのは静岡県で、10件中6件が高齢者による事故だった。しかし06年以降はゼロになり、同県警は「道路管理者と緊急点検を実施し、標識の拡大やサービスエリアでの進行方向の矢印を新設した成果」と説明する。04~05年に計5件起きた新潟、群馬両県でも同様の対策を講じ、06年はゼロになった。