夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

于謙  偶題   夏の終わりに

2007年08月20日 10時01分31秒 |  漢詩を長崎弁で

お盆は今週末ですね、猛暑日が続いています。
岬の夏は終わっていないのですけど、私の夏は終わりました。
今日は憂き世への旅立ちの日。
風がみかんの花の香りを運んできて、重たい腰をさらに重くしています。


偶題        

薫風何処来   
吹我庭前樹   
啼鳥愛繁陰   
飛来不飛去   

   于謙
    
薫風 何処よりか来たる
我が庭前の樹を吹く
啼鳥 繁陰を愛し
飛び来たりて飛び去らず


涼風が吹いてきて
庭の木を揺らしよる
鳥も木陰に入ったまんま
そこから飛んでいこうとはせんと




蝉はまだ前の桜の木で夏を謳歌しています。





こちらはこれからのお楽しみ。
戻ってくる日のご褒美。




そういえば、こちらに来た日に挿した紫陽花はまだ元気。
楽園から連れて出すのは残酷でしょうか?