夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

我が庵は都の辰巳しかぞすむ

2008年08月13日 22時14分43秒 |  気になる詩、言葉

我が庵は都の辰巳しかぞすむ
  世をうぢ山と人はいうなり
         喜撰法師

私の家は都の東南でこんな風に住んでいるんだけど
  世の中の人は世を憂んで逃れ住んでいるって言うんだ

先日の夕焼け小焼けで、「負われて見た」のであって、「追われてみた」んじゃないって書いていましたけど、これも似たようなもの。
「しかぞすむ」はこんな風に住んでいる意味で、鹿が住んでいるってことじゃないていうのが定説ですよね。
でも、鹿とかけているのかな?
なんせ、うぢ山と宇治の山がかかっているし、
辰巳、、の次は午なのに「しか」を持ってきたのは「馬鹿」だってことをかけているんだ見たいなことをいう人もあるくらいだから。

写真は先日の夕焼け小焼けと同じ日の夕日です。
都(東京)の辰巳のいすみ市の夕焼け。