夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

草の花はなでしこ

2008年08月25日 14時22分07秒 |  あなたの鼓動、華


ベランダに咲いている撫子に雨露がついて輝いていました。



ところで先日、北京で大活躍をしたナデシコ・ジャパンではないですけど、撫子には中国から渡ってきた唐撫子(石竹)と在来種の大和撫子がありました。


草の花はなでしこ
唐のはさらなり大和のもいとめでたし
         枕草子
         清少納言


清少納言は唐の方がよいと言っていましたけど、北京では大和撫子が勝ちましたよね。ナデシコ・ジャパン。たおやかさの中にも強さを秘めた、、、ってことなのでしょうか。

野辺見れば 撫子の花 咲きにけり
       わが待つ秋は 近づくらしも
         万葉集 

でもベランダの撫子は一年中、咲いていますし、あまりたおやかそうにも見えないですけどね~
ちょうど、今の弱き性のようで、、、はい。

ハバネロ (Habanero chilli; Capsicum chinense)

2008年08月25日 13時54分07秒 |  食べるために生きる

人間の歴史って面白いですね。
食べ物や、香辛料の歴史を見るだけでも、世界的な人と物の交流が私たちが普通に思う以前から無視できないレベルで存在しているのですね。

卑弥呼だ、やれ大和朝廷だっていうはるか以前に、米を持って日本にたどり着いた東南アジアの人がいる。あの時代の文化の伝播速度を見ていると、弥生時代にそれが定着化して行っているということは、縄文時代にはそんな交流(?)がすでにあっているということですね。それは新しい遺跡の発掘でもどんどんと明らかになってきている。

日本の道を見ていても、塩を都会に運ぶための道があっちにもこっちにもある。

一度、砂糖の日本への伝播の歴史のお話を聞いたことがありますが、さまざま時代の世界地図を目の前にして聞かなければとてもイメージをつかめないような広大なお話でした。

胡椒も、肉食のヨーロッパ人にとってはなくてはならない香辛料。
これも世界の貿易、文化の交流の大きな原動力になったのですね。


ということで、今日はハバネロ。ナス科トウガラシ属シネンセ種。中央アメリカから南アメリカが原産らしいです。
唐辛子の一族ですね。
世界で一番辛い植物ということで一時期知られていましたけど、今は、もっと辛いものが見つかってその王者を降りています。



まあ、ハバネロは世界の歴史に登場しなかったかもしれませんけど、ベランダに生っているこの赤い実をみていると、果たして食べたものか、それとも歴史のロマンを味わうだけにしたほうがいいのか、考えてしまいます。