ねえ、八重桜の日記で「春さらば挿頭にせむとわが思ひし」という万葉集の詩をご紹介していましたよね。これは二人の男性から求婚されて、結婚できなければ死んじゃうなんて言われて、困ってしまって、自分の命を絶ってしまったっていうお話。
これがオランダに渡るともっとすごい、なんと三人の男性から求婚されるのですよ。
そしてその三人は、一人は黄金の王冠、もう一人は剣、最後の一人は財宝を捧げるのですけど、やっぱりここでもこの女性は誰も選べなくて、花の精霊なってしまうのです。それは王冠の花、剣の葉、財宝の球根をもつ花。そしてそれは少女の名からチューリップと呼ばれるようになったんですって。