だいぶ昔、理想の家として、多摩川の河川敷のブルーシートの家を取り上げたことがあります。ホームレスの人の終の棲家。
でも、自家発電に、テレビや冷蔵庫も完備、噂では冷暖房完備だったとか。
この家は多摩川の洪水であっけなく流されてしまいましたけど。
家に関しては、気持ちの一部には雨露がしのげればいいというのがあります。
これは意外と人様以上に強いのじゃないかな。
他人が、駄目というのでも、私は意外と平気だから。
もちろん、プライバシーが保てて、たしょう快適であれば尚可というところでしょうか。
そんな私だからこそ(って、思うのですけど)理想の家にたいする憧れはより強いものがあるのでしょうか。
房総の家というのがあって、それを見に行きたいと、住所を探しているのですけど、、、なかなか見つかりません。
でも、理想の家以上に、夢の家というのもあります。
私が夢にも欲しいと思う家。
それは、こんな風な家です。
九十九里はここいすみ市の手前で終わります。いすみ市から市原を結ぶ線よりも南側の房総半島は房総丘陵といわれる低い陸が連なった地形。その丘が海に入り込んでいます。ですから、この辺の海は崖になっり、海に落ち込むような地形が多いのですね。
その岬、あるいは入り江の奥で道からちょっと丘を超えて海に入るようなところに、アプローチ側から海側までのトンネルを作る。そこを広いリビングにする。
道路から玄関までは庭。
玄関はタープのような庇がでていて、その基部は丘に入っている。
外にでているのはこの庇だけ。
リビングから左右に部屋。それも海に向かって大きな窓。
できれば、土の庇が2,3メートル張り出して、太陽をさえぎってくれ、外から建造物があるのが分からないようになるといい。
そんな家を夢だと思っているのです。
建築家は地面に立てる家を考える。
原始の昔だったら、崖に横穴を彫って家にするなんてありふれたことだったのかもしれませんけど、こんな家は建築家の想像を絶するものかと思いましたら、意外や意外、あの帝国ホテルを建てたフランク・ロイド・ライトが同じような家を設計していると聞いたことがあります。
ライトは有名な落水荘を作っていますし、コンセプト的には似たものがあるので、本当かもしれませんね。
それが実際に建てられたのか、図面だけで終わったのかは分かりません。彼の作品集を調べて見なければなりませんね。
トンネル工事は大変。それにお金がかかるというのであれば、建物を作ってそれに土をかぶせて周りと一体化させるという手もありますよね。
実はこれもリスボンに行ったときにグルベンキアン美術館(現代美術の方)をみたら、これによく似たつくりだったのですよ。たぶんこのときには建築家の頭には温度調節を簡単にするということがあったのじゃないかな。
ということで、問題その1
温度管理はばっちりのはずだけど、湿度管理が大変ね~
オランダのフローニンヘン美術館は収蔵庫が地下でお堀の水に接している。
館長に、「湿度は大丈夫」って聞いたら、「大変よ~ コンサベーターが泣いてるよ~」なんだそうです。
いすみ市の我が家。別にお堀に触れているわけでもないけど、周りの木でカビが大変。
昔の日記で我が家をご覧になった方はお分かりのように家は外壁も内壁も赤なんです、、、、(変な家ですよね。私の好みじゃないけど、値段が好みだったから仕方ないんですけど) しばらく来ないと、家中アオカビだらけで、カモフラージュしたみたい。家にたどり着けなかったなんてことは今はまだないけど。そのうちには、、、
(昔、ジェリー・ルイスの映画に、戦車をカモフラージュしたら、戦車がどこにあるのか分からなくなっちゃった、、、ってのがありましたのを思い出しておりますよ)
なんてことは個人の家では無理でしょうね。
いすみ市に伝説のホテルというのが建つということらしいですけど、それが究極のホテルを目指しているのかと思い、そんなところでこんな風な建物を作れば面白いのになんて、、、(こちらはこのプロジェクトの仕掛け人さんのブログ)
もっとも、このホテルに関しては、上のホテルの説明よりも、こちらの方のブログの方がなんとなく分かった気がしたけど、、
まあ、夢は夢の方がいい。
それで生きていけるし、、、、
夢を夢にしないようにって、人が人じゃなくなってしまうのをあまりにもたくさん見てきたから、、、、
相変わらず引き篭もり中。
なので、モズちゃんは月曜日に多摩川で撮ったものでござんす。
「やだ、そんなに見つめないでよ」
でも、可愛いよね~
追記;
最後の最後に馬鹿なことをやってしまいました。
モズちゃんのお言葉の後ろに、ボクちゃんオスなのにって入れてしまったんですけど、師匠から訂正あり。メスのモズちゃんでした。オスは過眼線が黒いのです。