手もたゆくならす扇のおきどころ
忘るばかりに秋風ぞ吹く
相模
新古今集 4ー309
手もだるくなるほど使ってきた扇のおきどころを忘れるほど秋風が吹いてくる
北国、山の国の方々には申し訳ないのですけど、今日のいすみ市は、小春日和の暖かさ。でも、こちらではまだこの暖かさが普通なのです。晩秋、冬っていうがまだ遠い感じがします。
倭詩を紐解いても、秋の上に目が行ってしまいます。
こちらが晩秋、冬になるのはいつのことなのでしょうね。
11月7日にいすみ市のトンボの沼にコハクチョウが来ていますって日記を書いています。
日記でもお分かりのように、私がそのことを聞いたのは11月7日。その日の夕方に一羽飛んでいるのは確認しました。
トンボの沼の管理人さんは11月1日に見たとのこと。また、近くの方は10月31日に6羽確認したとのことでしたが、その後、餌場でも、沼でも見たことがなく、間違いだったのかな~って心配になっておりました。
10月の終わりということなら、例年よりも2カ月近くも早いのですね。どうしたのでしょう。
今日、5羽をトンボの沼で確認しました。
時間が遅く、遠景でしたので、データとして、写真を添付しておきます。
明日は雨だそうですが、もし撮れればいいなって思っています。明日、撮れなければ来週までのお楽しみってことで。
夕されば人なき床をうち払ひ
なげかむためとなれるわが身か
詠み人しらず
古今集 15-815
夕方になると、一緒に寝る人もない床の塵を掃除して
嘆くだけの私になってしまった。
女性の詩ですね。
夕方になるといつも通ってきてくれていたあの人が、もう来なくなって、ただただ習慣で床の掃除をしている。私はそのことを嘆くだけしかできない、、、、
返歌
夕されば、データベースを眺めつつ
行く当てもなき秋の風車や
風車
いや、ほんと、最近は熟年離婚も増えてきているそうですので、ご同輩、お気をつけて。