夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

水仙  ふりかくす雪うちはらひ仙人の

2009年11月26日 20時22分16秒 |  気になる詩、言葉


岬にまいりました。
家の入り口で待ち構えてくれていた花ひとつ。



ふりかくす雪うちはらひ仙人(やまびと)の
       名もかぐはしき花を見るかな
             千々廼屋集


水仙はもともとは地中海地方の原産なのだそうです。
それが中国を経て日本に入ってきたのが平安時代だといわれています。
新古今集などには出てていいはずですけど、水仙で検索をかけてもちょっと見当たりません。ご存知の方がありましたら、お教えください。
ただ、水仙は中国の名前、なので倭詩には一部の例外を除いて、漢語は使いたくないという気持ちがあったって言われていますけど、、、はて、漢語の名前の花、倭詩にはなかったですか? 古今集にも朝顔もケニゴシ(漢語の牽牛の音よみ)なんて名前で登場しますよね。  


けにごし

うつつけにこしとや花の色をみん
       をくしら露のそむる許を
          やたべの名実
          古今集 10-444

なお、参考までに

水仙といふ花のゑに 

梅よりもなほさきだちて
        山人と名におふ花や花のこのかみ
          本居宣長
          鈴屋集





金と銀  フランス・レハール

2009年11月26日 18時43分52秒 |  岬な日々


フランス・レハールは1870年ハンガリーに生まれた、ドイツ人作曲家。ウィンナ・オペレッタの作曲家として知られています。
日本で一番知られているのは1905年の「メリー・ウィドウ」(Die lustige Witwe)でしょうか。
たぶんこの歌はご存知ですよね

http://www.youtube.com/watch?v=LtZCbDtMVIk

ただこのあと、1910年ころから最後の曲となった1934年の間は、われわれがレハールとして知っている曲風からだんだんとシリアスなものへと変わっていきます。後年の曲風を持つ音楽は日本ではあまり演奏されないかもしれませんが、もしかしたら彼の神髄はそのシリアスな曲にあるのではないかなってひそかに思っています。
この時代を飾る曲が「微笑みの国」(Das Land des Lächelns)

http://www.youtube.com/watch?v=YzEDNDrdnKs




金と銀(Walzer Gold und Silber)はオペレッタではありませんが、メリー・ウィドウよりも3年ほど前に作曲され、大成功を収めました。

http://www.youtube.com/watch?v=xRPGkoMK20k



なんて、なんでレハールの説明をしているかっていうと、、、、
その、つまり、去年、一昨年に続いて今年もまた、銀と、金の薄の写真をアップしたい、今年はそれ以外にもありますけど、、、ただそれだけなのですけど、、、、



お疲れ様でした~
見捨てないでね、、、、お願い。