夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

幸福?

2011年08月03日 16時32分19秒 |  これがまあつひのすみかか我が日本


裕福な生活を送りたい。
お金がすべてではないけど、潤沢にあると、苦せずに楽をできる。
そんな人がたくさんいます。
何人かは一生懸命働いて、その夢を実現させました。
でも、彼らはこぼしています、嘆いています。
お金を儲けるのに忙しくって、楽もできなければ、楽しい思いもできない。
今さら自分の敷いたレールから外れることもできないし。
ほんとうは何が幸福なんでしょうね。



仕事を通じて、たくさんの作家さんたちと知り合いになりました。
彼らは、自分の気持ち、夢を作品に込め、作り上げます。
気持ちを見据え、一削り一削りにその気持ちを込め、その過程は、はたで見ていても、自分が作家でないのが良かったと思えるくらいに厳しいものですね。



そして出来上がったものをよりたくさんの人に見てもらいたい、共感を覚えて欲しいという気持ちは、よく理解できます。
でも、それが続いていくと、最初の作品へ込める気持ちがどこかに行ってしまって、世評、そして作品の値段(世評の目に現れるものですよね)がもっとも気になるものとして出てくるのですね。
高い評価、作品の値段、社会的な成功、、
でも、それでその人が幸福なのかどうか?



海唄

2011年08月03日 15時26分40秒 |  岬な日々


始めて、これを聞いた時には遠くを電車が走っているのかと思いました。
でも、いつまでも、いつまでも音が止まない。
なんだろう、なんの音だろうと、不思議に思いました。

今朝も聞こえました。
早起きの鳥の声に混じって、聞こえてきます。
でも、もう疑問に思うこともない。
あれは海の唄。
波の音なんですね。



海から離れた我が家に、あれだけの音が聞こえてくるということは、相当に高い波が立っているのかって、海を見に行きました。
でも、ごく普通の波が立っているだけ。
風の向きなのでしょうね。

今もだいぶ治まりましたが、まだ聞こえています。
そこここから聞こえてくる虫の声をオブリガードに、海唄の通奏低音。

森の茂みを渡って聞こえてくる山のせせらぎ。
そして、潮騒。



ちょっとした音や、振動でも起きてしまう眠りの浅い私が、それを子守唄のように聞くことができます。
やはり、人間ってどこまで行っても、自然の産物。
自然の中に生きて行くものなんですね。