恋ふる日のけ長くあれば
わが園の韓藍の花の色にでにけり
万葉集 10-2278
韓藍=からあゐ
鶏冠草とも書かれることがありますね。
隠りには 恋ひて死ぬとも御園生の鶏冠草の花の色に出でめやも(万葉集 11-2784)
最初の詩は文字通り。
あなたをあんまり長く思い続けているので 家の庭の鶏頭の花のように顔にでちゃった
って、ことですね。
次の詩は
人知れずあなたを恋して、焦がれて死んでしまうようなことがあっても 庭の鶏頭の花の色みたいに現すことはしません
鶏頭、、、、どうも苦手だと思っておりました。今までは花を正面に捉えていたんですけど、こういう風に横から見ても面白いんですね。