珍しくおいちゃんが散歩に連れて行ってくれました。
おいちゃんの退院後は、車で三軒屋の海岸に連れて行って、おいちゃんは車に残り、チビ太は海岸を走り回るって、満足したら車に戻るというのが通例。
でも今日は、チビ太が外にもいかないで、家の中で寝てばかりいるのを心配して、おいちゃんが一緒に散歩に連れて行ってくれました。
とは言っても、200メートルほど歩いただけですので、チビ太には散歩にはなりませんでしたが、これでも胸の痛みを気にしながらのおいちゃんにとっては、大遠征なんです。
この辺はチビ太の縄張りの端っこのところ。おいちゃんが元気なころは、ここまで来ると、後は一目散に好きなところへ走って行くのですが、
チビ太にもおいちゃんの状態が分かりますので、おいちゃんが踵を返したら、そのまま家に向かって帰りました。
ちょとだけ走って、玄関でおいちゃんを待ちます。
おいちゃんはゆっくりと帰ってきました。
大丈夫そうですね。
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と、ここまではよかったんですけど、チビ太が玄関のドアから家に入ろうとしたら、「わたちも入れて」ってなんだか灰色の長い紐みたいなものがチビ太の前を滑って行きます。長さは一メートルくらい。チビ太の全長よりも長いですね。チビ太は見たこともないものだったので、ちょっと鼻を付けてみましたが、なんだか怖い。恐る恐る近づくと、ぐるぐると体を丸めて、真中に置いた頭をこちらに向けてきます。その目の怖いこと。チビ太はちょっとだけじゃなくビビっちゃいました。
蛇という生き物なんだそうです。おいちゃんの大嫌いな、怖い生き物だそうで、おいちゃんは小さな熊手をもってとぐろを巻いている蛇を外に出そうとしていますけど、腰が引けてる。
チビ太、加勢してっておいちゃんは声をかけてきますけど、おいちゃんが怖いものがチビ太に怖くないってことはないでしょう。
二人しておろおろしていたら、ふっと蛇が消えてしまいました。
おいちゃんは大慌て、あんなのが家の中に入ってきたら、、、そして寝てる時に、一緒に寝ようよなんてやってきたら、ショックでおいちゃんはまた発作を起こすかもしれません。
そうこうしているうちにおいちゃんは玄関の本箱の後ろに蛇の尻尾が見えているのを見つけました。あんなところに入り込んでいる。手元にあった殺虫剤をシャーシャーって振りかけていましたら、たまらなくなった蛇は外へ逃げ出して行きました。
チビ太がいつでも外に出られるように玄関のドアはいつも開けてあるんですけど、おいちゃんは さすがに今日はドアを閉めてしまいました。
虫が嫌、蛇が怖いなんて言っていたら、田舎には住めない。
自然の中に住むっていうのは、そんなことなんですけどね~
まんじゅうしか怖いものない人しか田舎の生活は無理なんでしょうかね。
チビ太も、やっぱりあれは怖かった。
チビ太も自然の生活は無理かな?