閑さや岩にしみ入蝉の声
芭蕉
有名な芭蕉の句ですね。
このセミが何なのか、、、つまりアブラゼミなのかニイニイゼミなのかって論争があり、詩が詠まれた7月ころに立石寺に行ったそうです。そしたら、ニイニイゼミしかいなかったので、ちょん。
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確かに斎藤茂吉のアブラゼミ説にたいして、あんな煩いセミじゃこの詩にそぐわないって言った小宮豊隆の感性の方が鋭かった、、、、
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なんてことを思う前に、アブラゼミやクマゼミの声を聞いてください。
それで一発ですよね。
茂吉先生、海外に長くいすぎて日本のことが分からなくなっちゃったのかな、なんてことはないですよね。山形の出身で日本の田舎で育ったんですし、長崎にもしばらくおられた、、、アブラゼミやクマゼミが多いところなんです。
十分にご存じのはずなのに。。
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でも東京、特に昔の環状線内はニイニイゼミが多かったのも事実でしたよね。
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ここいすみ市(すくなくとも家の周りでは)では、アブラゼミが優勢。
それにしても、アブラゼミだけじゃなく、カナカナやツクツクホウシなんかもごまんといて、
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日の出前、他の時期なら鳥の声、「父ちゃん早く起きて、仕事に行かんと」って尻を叩いている人間の世界でもごくありふれた光景、、音に起こされるのですが、夏の時期は違います。
「あんたの声、朝の起きぬけに聞くと素晴らしいわ~ うるうるしちゃう」なんてのは、もうご承知、三日ですな。(補足説明。 真ん中のセミの右側に小さめのセミがみえますでしょうか)
4日目からは、稼ぎが悪いだの、お隣さんはピアノを買っただの、、、、
相方が歌い出す(なに、メスは鳴かない? なら言い変えましょう、態度で示すんですよ)
ちくちくと、、、
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日の出よりもはるか前に、セミたちの声に起こされるようになります。
日の出ころには、寝室のすぐそばにある桜の木にはすでに何十匹というアブラゼミが声をからして鳴いております。
なかには、肩を組んで二重唱を絶唱していたりして、、、
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どこに閑けさがあるんじゃい。
脚注、、
ちなみに、このセミたち。全てベランダから手を伸ばせば届くところにある桜の木に止まっていたもの。ベッドまでも5~6メートル。こんなところでギャーギャー鳴かれれば、寝てられませんよね。