夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

ご冥福を 斉藤茂太氏; そして斉藤茂吉展

2006年11月24日 09時19分43秒 | 日記
先日、斉藤茂太氏の訃報を新聞でみた。亡くなったのだとちょっとした思いに駆られていたけど、昨日、駅で、斉藤茂吉氏らの展覧会が神奈川近代文学館で開かれているというチラシをみて、その因縁のようなものをふっと感じた。
  展覧会は;
  露伴、茂吉、寅彦と小林勇展 
   一本の道 ある出版人の軌跡
  1月14日まで
  http://www.kanabun.or.jp/tekobayashi.html

茂吉氏は父の仕事場の大先輩に当たる人で、叔父の詩のグループのスターでもあった。(私が覚えている叔父は、ビジネスマンとしてとても詩などを作るようには見えなかったのだけど)
医学と文学の両面で、私の先代たちには影響を与えた人だった。

私が前の仕事を始めてから、斉藤茂太氏の名前はいろんなところでつかず離れず輝いていた。直接お話をしたことは2,3度(多分短いご挨拶を含めても4,5回だろう)くらいしかないと思うけど、
何かの会で同席になることはしばしばあった。

山形の村山市との仕事が何度もあり、村山市を訪ねるたびに、茂吉の記念館にも行ってみたいと思ったけど、結局前の仕事場にいる間には一度も行けなかった。

陰ながらご冥福を。

照鏡見白髪  張九齡

2006年11月22日 23時13分30秒 |  漢詩を長崎弁で
宿昔青雲志
蹉[X]白髮年
誰知明鏡裏
形影自相憐
 x=た 蛇の偏が足
   照鏡見白髪  
張九齡 

       
宿昔 青雲の志
蹉たり 白髮の年
誰か知らん 明鏡の裏
形影 自ら相ひ憐まんとは
     「鏡に照らして白髪を見る」 

青雲の志に満ち溢れていた時は過ぎてしまって
今では白髪の歳になってしまった
自分と鏡に映った影が互いに哀れむようになってしまうなんて
誰が予想しただろう


風車訳

これがあの花の末路か
枯れ尾花

      天才~~!!!
      大統領~!!!
       


いっぱい夢を持ってた若いときはもう過ぎてしもうた
今では白髪いっぱい
鏡を見ながら自分と鏡に映った自分を互いに哀れんだ目で見交わすようになってしまうなんて
昔は思いもせんかったとに

独居高齢男性「親友なし」4割(内閣府)

2006年11月22日 17時03分52秒 |  姥捨て山は大騒ぎ
内閣府の調査によれば、独居高齢男性の4割が親友もなく、地元との付き合いもない人が4人に一人に上ると11月21日の読売新聞が報じている。
厳しい現実を見せ付けられたという気がする。
まだ健康、だけど独居、そして友人もなく、周りの社会とのつながりもなく、引きこもり、、
引きこもりが認知症や、寝たきりの温床になるということはよく言われている。
この調査の数字は、今日本のいたるところで、そこへの道をまっしぐらに走っていく老人たちの姿を見せてはいないだろうか。

確かに、生活費すら満足でない年金、さらに追い討ちをかけるような医療費など、高齢者を取り巻く環境は引きこもりを余儀なくするしかないような状況がある。

家族がいても、核家族化し人手の少ない家庭であれば、障害がでてきた高齢者を守るすべもなく、家庭崩壊のニュースもたくさんでてきている。

10月29日の朝日新聞のトップ記事も「介護予防 出足は低調」として予防介護のシステムが旨く働いていないことを報じていた。

http://blog.goo.ne.jp/t_ashizuka/e/2e05b3772be3550a1c23a3e450c37bed

ブログでは何回か書いているけど、これらの独居老人をもっと身近な社会に引き出す方法はいくらでもあると思う。ただ政府なり、地方の役所なりが直接やっても無理があると思う。役所はその動きをアシストしてくれればいいのだし、むしろその方が費用的にも、効果的にもえられるものが大きいと思うのだけど。

http://blog.goo.ne.jp/t_ashizuka/e/69a98ea9812f33bbaf1071bbfd4a4660

でも、現実には何も動かないね。


いじめによる自殺にしろ、介護疲れによる自殺や、家庭崩壊であれ、その他もろもろ、なにかできるようなシステムが出来上がるまでに何人死ねばいいのだろう。
馬鹿な助成金とか、無駄な公費とか切り詰めて、現場に渡してあげ、もっと現場の自由裁量を認めれば、もっと有効に使えるし、苦しむ人を救えると思えるのだけど。(もちろん事後の報告は必要だろうけど) 
政府にそれを望むのは、絶対に無理って気がするのは、悲しいことですね。



2 心  企画者にも; アートマネージメントって何よ

2006年11月22日 16時04分37秒 | 芸術・文化
私はよくアーティストがいう芸術とは自分の心の表現という言葉を使い、それならアーティストである限り、自分の心、何を表したいのか、その底まできちんと把握するように努力しろっていう。

でもアーティストが作品を作るのが仕事であれば、それを人に紹介していく企画者は見るのが仕事といえないだろうか。心を表現するのはなにもアーティストだけの専売特許ではない。それに携わるものは、必死でそれを見ようとしているのだから。

企画者にとってはアーティストの心の叫びを受け止めることはまず最初に必要なこと。
でも掃いて捨てるほどいるアーティストとそれに輪をかけた数の作品、そのどれを取るのか、それも自分の心、思いの産物。企画書にめんめんと綴る言葉は企画者が本当にそのアーティストの作品に心を打たれ、また自分の気持としてそれをどう受け止めたかが行間にあふれるものであるはず。
もちろん文面は相手にとってその企画がどれほどのメリットがあるのかというような作文であるにしてもだけど。

美術館などの学芸員でなく、主催者側の新聞や、テレビでもなく、それらの人を説得し、自分の企画を受け入れてもらうためには、その企画のメリットだけなら、その人たちの前には10も20もの同じような企画が提出されているはず。新聞社の文化事業部のスタッフの机に行けば、そんな企画書は山のように積み上げられているのを見ることができるだろう。
それだけでは彼らの気持を動かせない。

企画者自身がそれにどれだけ感銘を受けて、どうしてもやるべきだと思っているかどうか、その気持が伝わるものでなければ、相手は動かない。

もちろん感銘、感情だけでは企画は動かない。だからマネージメントが必要なのだけど、単にメリットだけの計算ずくで動くのであれば、それはどんなに優れた作品、作家のものであっても、それは単なるマネージメントであり、アート・マネージメントではないし、単なるイベントであって、アート・イベントではない。

幸いなことに私は相手に恵まれたことも会って、35年近くもそのような、素晴らしいものを紹介したいという気持が底にあるものを相手に受けてもらってきた。
もし、たいしたものじゃないけど、仕事だから、これをやることで名前が挙がるからっていうような企画であれば、私はやらなくてもよかったのは本当に幸いなことだった。

作家の心が、企画者を動かし、それが企画者のネットで主催者や、その他のアートスペースを動かして広がっていく。
出だしは作家の心なのだろうけど、それが広がるのも心のネットワーク、なんていうと、おそらく馬鹿にされるのでしょうね。

でもそれで一生を過ごしてきた私の人生は誇るに足りるものだったのかもしれない。
私が価値を認めなかった多くの作家には申し訳ないけど。

アクセスランキング、足跡 そしてSNS; おまけに宣伝

2006年11月22日 10時27分42秒 | 芸術・文化
数ヶ月前にブログをこちらへ引越しして、昔の記事を転載したりしているけど、アクセスランキングを見ていると、一月ほど前に完全に昔のアクセス数を越え、この一、二週は昔の多い時期を毎日越えている。
MIXIをやられる方はご存知だと思うけど、MIXIには足跡というカウンターが着いていて、こちらのPVと同じような数を示している。
MIXIの足跡はこちらの一割にも満たない。
でも、そこがSNSの面白いところ。日記にコメントを頂く数はブログでは殆どないのに、MIXIはかなり多い。
気になって覗きに来て、何もしない人もいるのだろうけど、足跡を見ている限りではマイミクが多く足跡をつけ、コメントを残している。
MIXIの閉鎖性が、かえって親密感を増しているのでしょうね。
だから、MIXIと殆ど同じ機能を持ち、デザイン的にも同じようなSNSが誰でもアクセスできるという、一見プラスな要因を持っているにもかかわらず、会員数を延ばせないのも、この他人への不信感が基盤にある社会を反映したものっていうといいすぎかな。

ブログでのPVやアクセスIPの増加は、見られているっていう安心感は保障してくれるけど、道路に流れるディスプレイの映像、音楽や、街頭アナウンスと同じで中身までみてくれているわけじゃないんだという一抹の不安、不満もある。

広報を目的とした見てくれればいいという情報の流し方と、少数でもいいので相手とのインタラクティブ性を重視する立場、どちらをとるかだろうけど、、、

仕事でも同じね。人の批判を受けながらも自分の活動を大げさにPRして、それで自分の次の活動を容易にしていく、それが自分の夢への道と思う人は、特に個人的な力量で仕事をする人には多いのだろう。私は一種のハウスエージェントとして、大きなものの影に隠れて仕事をしてきているし、それが自分の性格にもあっていると思っているので、黒子でやれたことを却ってありがたく思っている。
たまにどうしても新聞やテレビに出なきゃいけなくて、そのあと「なんかどっかで見た顔」なんて相手に見られたりするととても気持が悪くなる。もちろんそれで仕事がやりやすくなる部分があるのは判るのだけど。
完全に理解している極少数の相手を間においての仕事が一番私にはあった仕事の仕方だったな。
どこまでいっても、なにをやっても道楽でしかない私の仕事ってことかもしれない。


僕ちゃん本物の天才だぁ!  見渭水思秦川  岑參

2006年11月21日 22時04分57秒 |  漢詩を長崎弁で
秋思で「僕ちゃん天才だった?」って疑問符付きで天才の片鱗をお見せして
汾上驚秋で「天才? 天災? ただの馬鹿?」なんておちゃらけを書いていたけど、
その後は絵葉書写真とか、西洋風水炊きとか、糠漬けとか、ばかばかしいもので爪を隠していた。
でもお風呂に入っていて、ふと確信がもてた。僕ちゃんは疑問符なしの天才だと。

渭水東流去
何時到雍州
憑添兩行涙
寄向故園流
  
  (西過渭州)見渭水思秦川
   岑參
    
渭水東流し去る
何れの時か雍州に至らん
憑(たの)むらくは兩行の涙を添え
寄せて故園に向かって流さんことを

以下風車

渭水は東へ向かって流れている
この水はいつかは長安へと着くだろう
どうか、私の流れる二筋の涙を
長安の家族に届けて欲しい

さてこれからが天才の照明じゃなかった、証明

都へ流れる墨田の水に
紅葉落として返を待つ
   (ちょいなちょいな~)


こん川は田舎まで続いとる
水はいつかわ故郷につくじゃろうね
ここで流した涙も水に乗って
家族の下に届くやろうか

左の肩甲骨の下辺りが痛い

2006年11月21日 20時43分22秒 | 日記
あっちでも、こっちでも、階段から落ちたり、はしごから落ちたりってニュースが伝わってくる。
多分この人たち、「痛いの痛いの飛んでけ」って私のほうへ痛みを飛ばしたんじゃないかな。
昨日の夜から、左の背中が痛い。
乳首の線をぐるっと輪切りにして、肩甲骨の下あたりの内側、こぶし大くらいの鈍痛を感じるところがある。
昨日は寝苦しかった。
いつもこの線上が痛いときには点が痛い。左側の乳首の下の右とか左なのだけど。
昨日からのはこぶし大の立体が痛い。

もう後がないのかな、早く美咲ちゃんが来てくれないと手遅れになる。

ポトフ 再 失敗談 改

2006年11月21日 14時24分04秒 |  食べるために生きる
先日ポトフスープとそれを使ったポトフの日記を書いた。
また性懲りもなく今日もポトフ。

今日は牛の肉でのポトフで旨く行くはずだったのだけど、失敗。
なに、ジャガイモが煮崩れてしまったってこと。
ちゃんとメィクイーンみたいな煮込みに強いのを選ばなきゃだめってことね。
まあ、失敗談も、ちゃんと載せておけば、反面教師にはなるでしょう。

レシピは先日のポトフスープのところにあるのでそれを見てください。
基本的に同じですからね。後は臨機応変。
でもくれぐれも悋気紅変にならないように。


知人からポタージュにしたらってコメントを頂き、早速それに従いました。
写真はポタージュの写真。



のだめカンタービレ  気になる!

2006年11月21日 10時00分05秒 | 日記

ところで昨夜ののだめカンタービレ
のだめがラフマニノフを弾くシーンがでてくるけど、そのときに千秋がオケ・パートを伴奏しながら、「勝手に作曲して、、、」って呟くシーンがある。
このときのだめが弾いていた譜面どこかにあるだろうか?
今思い出しているんだけど、どうも音が多かったような。
同じ和音の中で音を増やしていたような気がするのだけど?
こんなことをやるんだったらビデオでもとっとかなきゃね。


フジテレビのウエブサイトでのだめのページを見たけど、何も書いていなかった。
それにあれを弾いたピアニストは誰だろう?


検索したらDVDがでているじゃない。
買って見なきゃ。


のだめカンタービレ (出演 上野樹里、玉木宏)



このアイテムの詳細を見る

白鳥の湖 

2006年11月20日 22時26分04秒 | 芸術・文化
今日は白鳥の湖の話。でもフォーカスは黒鳥。。。

ビデオを整理していて、アナニアシヴェリとペルミ・バレエの白鳥の湖を見つけて、ぽけ~と見ていた。1992年にオーチャードホールでやったときの録画。さすがにこのときのアナニアシヴェリはまだすごかったね。特にオディールの踊りのときは、さすがだな~と、、、、
あの、ダブルのフェッテのところなんか、すごい、すごい。
その後の彼女の踊りと比べても、さすがにこのころの彼女は凄い踊り手だったんだっていまさら思う。
ファジェーチェフもジャンプが高い!
この公演を見逃したのはつくづく残念。
(一つだけ、ソリストクラスの踊りが、どったんばったんって、興ざめ、あれはなんだったんだろう。そこは見えないことにした。僕ちゃんも大人になったから。)

なんて思いながら、お勧め投稿を見てみたら、ない。DVDで他の白鳥をクリックして、「このDVDを買った人はこんなものも買ってます」ってとこをクリックするとあるんだけど、そこからではお勧め投稿はかけないんですね。
おまけに、レビュー用にリストされているものの中でアダム・クーパーの白鳥(ホモの白鳥ね)は6っつも、7つもリストされている。他も同じバレエ団が何件も。なんか変。
このクーパーのDVDは以前のブログには書いたけど、最初はばかばかしいと思っていたけど、幕が進むにつれ引き込まれていってしまって、これをすごいと思った自分が怖くなってしまった。



怖いといえば白鳥のリストにはプリセツカヤやフォンテーンの白鳥もあった。今となってはそれも怖い。

やはり容姿端麗、25歳未満じゃなきゃ。