
縱貫線 新竹車站 (臺灣省新竹市東區榮光里中華路二段)
新竹駅を出て、表から駅舎を眺めてみる。大正2年築で松崎萬長氏の設計という。重厚なバロック建築である。大正6年落成の台中駅もよかったけれど、新竹駅もまたいい。風城(風の街)の異名どおり、風が強い。いや、単なるビル風かも。駅前には、そごうもあって賑やかである。

竹塹城迎曦門 (臺灣省新竹市東區)
駅より中正路を歩いてロータリーに至る。その中心にあるのがこの城門。清道光7年(1827)築の竹塹城の東西南北にそれぞれあった城門のうち、現存する東門にあたる迎曦門である。おや、足場が組まれて修繕中か。残念だ。

新竹市立影像博物館 (臺灣省新竹市東區中正路)
ロータリーを半周して、さらに中正路を歩いていると、また古そうな建物があったので撮影する。ここは昭和8年に出来た新竹市營有樂館という映画館。台湾で最初に冷房のあった劇場という。現在では映像博物館となっている。

新竹市政府 (臺灣省新竹市北區中正路)
その先にあるのは新竹市政府(市役所)。こちらは大正14年より新竹州廳として建築された建物。道路の向かい側から撮影しているのだが、そこは新竹市警察局。別にやましい事は何もないが、おまわりさんが門前に立っているので緊張する。

日本の年号も書いてあります!

さて、今日の目的地へ… (中央路)
新竹で是非行きたいお店があったので、昼食時に合わせてきたのだが、なかなか目的地が見つからない。有名なお廟の側にあるそうだが、そのお廟が見つからない。ガイドブックの地図を見ながら探しているのだが。

ここか!? (中山路)
商店街のアーケードのようで気付かなかったが、よく見ると扁額に「新竹城隍廟」とある。いや、お廟がなければ商店街のアーケードである。門前というか、仲見世というか、お廟がお店に取り囲まれている。

新竹都城隍廟 (臺灣省新竹市北區中山路)
こちらが城隍廟。清乾隆13年(1748)創建の道教の古刹である。参詣者が途切れない。まずはお参りするが、道教の拝み方を知らないので、合掌して拝む。

柳家 (廟口小吃)
お参りを済ませると、お廟のすぐ側(本当にすぐ側)にあるこちらのお店へ。新竹の名物は米粉というので、炒米粉を注文する。風の強い新竹では米粉を乾燥させるのに適しているとの事。ところが主人がご飯の方を差して、こっちか?のようなしぐさをする。発音が悪かったか。米粉の方を指差して注文はとおった。魚丸湯も注文する。

炒米粉(小)(25元)

魚丸湯(35元)
いずれも民國99年(2010)7月31日撮影
この炒米粉が実に旨い。小ではなく大(35元)にすればよかった。魚丸湯もあっさりスープに香菜、魚丸も弾力があって美味しい。なかなかいい昼食となった。しかし後日調べたところ、この店の売りは肉燥飯なのだそう。炒米粉の発音が悪かったんじゃなくて、肉燥飯じゃなくていいの?って事だったのかも知れない。よく写真を見ると、看板に「肉燥飯專賣店」って書いてある。また、魚丸湯を頼んだけど、新竹のもうひとつの名物は貢丸湯という。これは再び新竹に来て、柳家さんの肉燥飯と貢丸湯を食べないといけないな。 (つづく)