旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

20231102 北海道晩秋編㉑ 望岳台でナキウサギ観察パート12 美瑛町

2023-11-02 11:02:01 | 旅鴉の唄



11月2日(木) 曇りのち晴れ

昨夜は激しい雨で、トイレに行くのも難儀した。昼前から急速に天候回復、
13:30過ぎに現場へ向かった。この時期日の入りが早く、残された時間は決して
多くはない。なにせ相も変わらず山全体がし~んと静まり返っていて、どこへ
行ってもナキウサギと出会えそうになく、本日もダメ元でクロちゃん現場へ
行くことにした。

現場の岩場も、すでにすっかり陰っていて、ひとり佇んでいると寂しさが増すばかり。
この日北海道内の山で、ヒグマによる被害が報道されていたのを聞いていたので、
山中でじっと息を潜めているのは、正直言って気持ちのいいものじゃない。

今日こそなにも撮れずに終わるかとあきらめかけたら、クロちゃん、二度
お出ましになった。ナキウサギの寿命はおよそ3年とのこと、クロちゃん、
もしかしたら今シーズン限りでないかと噂されている。私との邂逅もこれで最後
なのかも。お互い生き延びたなら、来期も遊んでやってほしい。


    

帰り道、夏にちびうさが何度も出てくれた現場へ寄ってみた。かすかな鳴き声が
遠くから聞こえるばかりで姿を見せない。この現場は、もう何日も前からこんな
状況が続いているようだ。すでに冬ごもりの体制に入ってしまったのだろうか?
元気ならそれでいいのだが…

この日午後、なきうさ現場にいたのは、岡山のAさんと、札幌のTさんと私の
三名のみの貸し切り状態。天候が不安定だったこともあるだろうが、常連の皆さんは、
この時期、ナキウサギの撮影は非常に困難なことをよく存じ上げているのだろう。



    


    

天気はさらに安定、山もきれいで、日中ガスっていた大雪山方面も夕方には姿を見せた。


このあと弁当の夕食をさっと済ませ、星撮にかかった。月が登ってくるまでがタイムリミットだ。
天気は下り坂、西方面の上空すでにうす雲が多く、その雲に町明かりが照らされ空全体が
明るいからなのか、星の数は決して多くはない。しかし、バルンガが本来の食べ物に気づき
地球を離れ太陽へ向かったように、私も自分自身の撮影スタイルを思い出す意味では、
このセッションは無駄でなかったと思う。

しかしだ、三連休前夜だというのに、一台も車が上ってこない。明日の予報は良くないとはいえ、
よっぽど今、望岳台付近は中途半端な時期なのだろうか?

結局、翌朝まで私の車が広い駐車場を独占、前夜泊したのは私だけだった。夜半から急に風が
強まり、雨は持ちこたえそうでも、この強風ではなきうさ撮影は難しいとあきらめ、私も
夜明けと同時に望岳台を去った。


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