旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

ニューオルリーンズ

2007-05-26 22:01:03 | 

 

 今月11日に、「いよいよ明るい季節を迎えた。この季節の旅の思い出はアメリカをおいてない!」と書き、シカゴ、アクロン、ニューヨークなどの思い出に触れた。
 そのうち、強烈な鼻風邪やピロリ菌など病気の世界に迷い込んだが、気がつけば五月も終わろうとしている。もう一度アメリカに戻ろう。

 シカゴを擁するイリノイ平原とミシガン湖も、ファイアストーンC.Cを抱くオハイオ州アクロンの澄み渡った空も明るかったが、「明るい!」と言えばニューオルリーンズに勝るものはないと思った。アメリカ人が一番旅行をしたい自国内の街としてあげるには、サンフランシスコとニューオルリーンズと聞いた。私はまだサンフランシスコに行っていない。しかし様々な書物やニュースで想像がつく限りでは、この二つの街は、いわゆるアメリカにはない異国情緒と物語性を秘めているのであろう。

 ニューオルリーンズ・・・ニュー・オルレアン・・・ヌーヴェル・オルレアン・・・・・・そう、オルレアンはあのジャンヌ・ダルクの町、フランスである。この町はアメリカの中の《
新しいフランス》である。
 同時に、この町は黒人の町であり、彼らが奏でたジャズの町である。イギリスから移り住んだ人々が築いた典型的なアメリカ――東海岸と、もう一つのアメリカ――黒人と移民の国の原型をこのニューオルリーズに見ることができる。
 もう一度行きたい街・・・の最初にあげたいこの町について、しばらく書き綴ることにしよう。
                            


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