旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

台風をのがれる

2007-09-06 23:03:06 | 

 

 昨日から名古屋に出張した。台風の接近を告げるニュースが飛びかうなかの嫌な予感のする出張だった。
 今日は、主要な仕事は午前中に終わるが、いろんな雑務があるので午後五時名古屋発の新幹線を予約していた。昼食を終えて念のために「台風情報」を見ると、「・・・今夜真夜中(正確には明日の午前零時)に石廊崎に上陸の見込み」とある。半径170㌔が強風圏、かつ時速20㌔で北上中とあるので、上陸の7~8時間前、つまり午後4時か5時ごろから静岡県を新幹線が走るのは危なくなるのではないかと読んだ。
 私は、ちょうどその頃の新幹線を予約している!
 これは「ヤバイ」とみて、早々に仕事にケリをつけて(関係者に若干の失礼をかけたが)、名古屋駅に向かった。みどりの窓口で列車変更の手続きをしようとすると、駅内アナウンスが流れ「静岡ーー掛川間で強風のため上下線とも運転中止」という。
 「間に合わなかったか?!」
と思い、乗車を強行するか、諦めてもう一泊するか、迷っていると、しばらくして「・・・強風が収まって走り始めた」アナウンスが流れた。
 台風はますます接近中であることに相違なく、「へたをすると車中に何時間も缶詰になるか・・・?」とも思ったが、決断して10分後に出発する列車に変更して飛び乗った。

 結果は、わずか3分遅れで東京駅について、帰宅するまで傘を使うこともなかった。
 そして、ちょうど当初の予定で東京に着く7時ごろには、強風交じりの土砂降りとなり、テレビのニュースは、やがて新幹線の運転中止を報じた。
 何ごとも決断が大事だ、とつくずく思った。
                      


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