旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

手づくりの旅(2)

2007-09-13 23:19:57 | 

 

 旅行会社のツアーの旅は、出来上がっている日程を買う。だからそれは変えられない。手づくりの旅は、何も無いところに日程を買い足していく。それが楽しいのだろう。
 今度のドイツ旅行で、最初の計画にはミュンヘンは入ってなかった。ところが、ドイツの友から「貴方の来る期間にミュンヘンの《ビール祭り》が入っている。酒好きの貴方は行かなくてよいのか?」というメールが入った。
 まったく予期していなかったが即座に返信した。
 「私も一応《酒仙》の一人と自負している。計らずも選んだ日程の中にビール祭り(
オクトーバーフェスト)が入っていたことは、神のお導きに相違ない。酒仙として神のはからいに逆らうわけにはいかない」
 ドイツの友は、あわてて日程を変更して「ミュンヘン2泊3日」を計画してくれた。ビール祭りパレードの予約はもちろん、ホーフブロイハウス(ミュンヘンの有名なビヤホール)のショーの予約までも。
 当初は、ロマンチック街道は諦めていた。ところがミュンヘンまで行くのなら、かのノイシュバンシュタイン城ぐらいは見たいものだとなり、諦めていたロマンチック街道のさわりの部分をつまみ食いすることになった。
 これもかなりすったもんだ現地と連絡を取り合いながら、バスツアーと電車を組み合わせた日程を作り上げた。2泊3日の貴重な一日をつぎ込んだのだ。

 とにかく行って見なければわからないが、粘土細工のように作り上げた日程は、A3用紙にぎっしり詰まった。
 期待と不安が入り混じった日程表だ。
                      


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