旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

佐倉を訪ねる――桜より文化に感嘆

2009-04-03 10:37:03 | 

 日蘭協会の下部組織にデ・リーフデ会というご婦人方の会がある。毎年いろんな旅行や催しを計画し、楽しい会を運営している。昨日その「佐倉、桜ツアー」に参加した。実はご婦人の会であるので男は禁制と思っていたのだが、メンバーであるワイフの話では「是非とも男性も」というので参加した。日蘭協会員であるので参加資格はあるようだ。全46名中男性は私を含め二人、並み居る女性郡に「Tow special gentleman」と紹介された。

 それはさておき、4月2日ということで桜の満開を期待しての参加であったが、朝から強風が吹き荒れ真冬の寒さ、”2,3部咲きの木枯らしの桜”と相成った。ただ、それをはるかに上回る”佐倉市の文化”にふれて大満足であった。
 日蘭協会が訪問先に選ぶだけあって、佐倉はオランダにかかわりを持つようだ。詳細ないきさつを聞き忘れたが、印旛沼の堤防の桜並木のそばには「デ・リーフデ」と名づけられた大きな風車が建てられ、その周辺にチューリップ畑が広がり、4月11日は”チューリップ祭り”が開催されるそうだ。
 また大日本インキの創設者が残した「川村記念美術館」は、アムステルダム郊外にある「クローラー・ミューラー美術館」を模したそうで、木立を抜けるアプローチから、館周辺の広々としたお庭や池のつくりなど、何年か前に訪れたクローラー・ミューラ美術館を髣髴させた。実に素晴らしい雰囲気で立ち去りがたい館があった。

 また「国立歴史民俗博物館」では、豊富な錦絵の歴史に触れたし、そのほかにも「市立美術館」や「塚本美術館」など、佐倉はミュージアムの宝庫のようだ。是非再訪したい町だ。
 どうしてこのような文化町が育ったのか? その一因に、江戸時代の佐倉藩11万石の老中土井利勝の善政があったようだ。武家屋敷を見学させてもらったが、よく保存されておりガイドの方々もよく勉強されているのであろう、わかりやすい説明であった。

 全てはその地に赴いてこそわかることで、旅の楽しさがそこにある。また是非行こう、とワイフと何度も話し合った。
                            


国立歴史民俗博物館

 

 

 


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