昨年の今頃は、フランスからセルジュ一家(親子5人)がやってきててんやわんやしていた。その時セルジュ君の友人ヤンニック夫妻も日本に来ており、浅草で合流して下町探索(写真は江戸博物館の夫妻)をした後、わが家にも来て晩餐をともにした。
そのヤンニック夫妻から「フランスに来ないか」という誘いがたびたびある。「残念ながら今年フランスに行く計画はない」と返事すると、今度は「私たちは3週間の休みをとってヴェトナムに行く。ベトナムの情報をくれ」というメールが来た。彼らはヴェトナムと日本は隣町ぐらいに思っているのかもしれない。
それにしても3週間の旅とはうらやましい限りだ。やっかみ紛れに「ヴェトナムは最近日本人にも人気があるが、私はその国の情報など全く持っていない」と、やや突き放した返事をしておいたが、実はわが社の社員旅行で「ヴェトナムに行こうか」という計画が持ち上がってはいる。グアム、上海、韓国と、2年毎の社員旅行を続けてきたが、このところの不況も重なり大分期間が開いている。
「次に行くならヴェトナムかなあ…」と社長と話し合っている矢先であり、そろそろ情報集めを始めようかとは思っていたのだ。それを見透かすような先制攻撃で、しかも3週間というのが気に食わない。なにせこちらは、2泊3日にしようか3泊4日にしようかなどミミッチー計画を練っているのだから。しかも、この不況の深まりでは、今年はおそらく実現しないだろうと危惧しているのだ。
個人的には、今年の計画としてトルコとオーストラリアが候補に挙がっている。トルコは私の旅仲間の意向が強く、オーストラリアはワイフがしきりに行きたいという。
国内では、来月母の49日で臼杵に帰るので、その機会にワイフと長崎に行こうと思う。ワイフはもちろん初めてだし、私も何十年も行っていない。そのほか従兄との「恒例の旅」で、三陸海岸が候補に上がっている。私の予てからの希望の地だ。
旅はいろいろと思いを巡らす時がいいのだ。その点では、火をつけてくれたヤンニック夫妻に感謝しよう。
ヤンニック一家(09年年賀状添付写真)