旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

新しい息吹の純米酒フェスティバル(2)

2009-04-15 22:33:13 | 

 「純米酒フェスティバル2009春」のなかでいろいろな方の発言を聞いたが、印象に残ったものをいくつか。

 普及推進委員の重鎮堀江先生の発言。
 「酒は2種類に分かれてきた。一つは、アペリティフとしての酒――香りを主とした利き酒用の酒、鑑評会用の酒。もう一つは食中酒としての酒――米の味を生かした、食事をしながら飲む酒…」
 …これは先生の持論で、今後の日本酒のあり方として追求すべき課題。

 フィリップ・ハーパー氏
 「日本に来て18年…、日本酒には「+13」の辛口から、「-72」の甘口があることを知り、多様性に驚いた。「-72」はアイスクリームを買う客に売る酒だ。その多様な文化を追求しながら、この18年は”日本酒離れ”との戦いであった。日本酒とは何か…その定義から始める時期ではないか」

 いずれも貴重な提言。一方で「小さいが良い酒を造っている蔵」がたくさん出てきた。その中には、かつては「桶売り」で何千石も作っていたが、それをキッパリ止めて数百石になったが「自分の酒」を造ることに立ち返り、素晴らしい酒を提供している蔵もある。
 日本酒界は間違いなく新しい時代に突入しているのではないか
                        


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