旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

白馬紀行①…高山植物に感動! あの「ヒマラヤン・ブルー」に会えたし、「エーデルワイス」も初めて見た!

2012-07-23 11:48:55 | 

 

 白馬はやはり雨だった。白馬岳でも唐松岳でも五竜岳でも何でもいい、わずか10秒でもいいからその姿を見せてくれ、と祈り続けたが神はそう甘くはなかった。「77年も一度も来なかった奴が今になってひょこひょこ現れたって、そう簡単にはまいらん」と言ってるようだ。
 それらの恨みつらみは追って書くことにして、初めて高山植物にたっぷり触れてその美しさに感動した。当初から山登りは避けて植物園に浸るつもりでいたが、雨降りも手伝ってキッパリと遠出をさけ、植物園をゆっくりじっくり回った。初日の栂池自然園は雨がひどく、雨が止んだ隙間を見て「ミズバショウ湿原」を一回りしただけで、そのミズバショウはシーズンを終えていたので特記すべきものはないが、二日目の「白馬五竜高山植物園」は素晴らしかった。

 先ずはあの「ヒマラヤン・ブルー」に会えたことだ。正式な名前は「メコノプシス・グランディス(ヒマラヤの青いケシ)」…、ブルーといえばフェルメールの絵を思い出すが、こちらは正に自然のブルー、他の高山植物同様に小さく清楚に咲いている姿は何とも美しかった。(きれいだとはいえ麻薬につながるケシの一種であるので、栽培には許可が要るとのことだ)

 
 ヒマラヤの青いケシ「メコノプシス・グランディス」

 エーデルワイスという花も初めて見た。ジュリー・アンドリュースの美しい歌声で、遠くヨーロッパアルプスに咲く花だと思ってきたので、あまり身近に感じたことはなかったが目の前でじっくり見た。「思っていたほどきれいでない」という意見もあったが、それは「エーデルワイスの歌」が生み出してきた想像力のせいで、花に罪はないのではないかということになった。
(なお、日本では「深山(みやま)薄雪草」と呼ばれるように、原産の花とは若干違うということだ)

  
           エーデルワイス

 その他、コマクサやオキナグサなど珍しい花にたくさん出会ったし、ニッコウキスゲの群生も美しかった。いやあ、大満足でした。

  コマクサ
    オキナグサ
        ニッコウキスゲ
 
  きれいな蝶に気を取られ、花の名前は忘れた
         


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