旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

白馬紀行② … 二つの植物園に足跡だけは残す

2012-07-24 13:25:58 | 

 

 初日。長野駅からバスで白馬村を経て栂池高原駅へ向かう。地面を見ても雨の降った形跡はなく、空もだんだん明るくなってきた。ただ山を見ると厚い雲が覆っている。「あの上はどうなっているのかなあ?」とまだ見ぬ山々の姿を想像する。
 栂池高原駅から、6人乗りの「栂池ゴンドラリフト“イヴ”」に乗り込む。栂の森駅まで20分、後ろを見ると青空まで見える明るい天気、ただ、昇りゆく前方を見ると厚い雲…。そやがてその雲に突っ込むと、下界とは打って変わって本降りの雨だ。栂の森駅は標高既に1560m、激しい雨に備えて全員雨具に着かえる。私は折りたたみ傘と雨合羽しか持ってなかったが、折しも小降りになった隙に栂大門駅まで歩き、そこから「栂池ロープウェイ」で「自然園駅」へ。再び雨の中を歩いてようやくビジターセンター、栂池ヒュッテ記念館へ。
 下界とは全く違った本格的な雨、それもそのはず、そこは標高1830mである。そこからいよいよ5つの湿地帯、お花畑をたどって白馬大雪渓までのトレッキング。その部隊を見送り、私とワイフはビジターセンターのレストランでくつろぐ。
 しばらくすると小降りになってきたので、「5つの湿地帯のせめて一つでも」と一番手前の“ミズバショウ湿原”の木道を歩く。歩き始めると雨は上がり快調に木道をたどり、とにかく足跡だけは残した。
 二日目の白馬五竜高山植物園は、雲は厚く山々の展望はきかなかったが雨は降ることなく、傘も雨合羽もザックから出すことなく、前回書いたとおり広大な花園を楽しんだ。途中の“白馬五竜岳1560米”の標識のある山頂(?)では記念写真にも収まって、ここでも足跡だけは残した。
 
  栂池自然園の「ミズバショウ湿原」にて    
 
白馬五竜岳の頂上を極める(白馬五竜植物園にて)

       
                      
    ビジターセンターのレストランから見た松の木…
  先端のふくらみは「松ぼっくり」だって…
      
   


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