白馬から帰って体を休めていたら、当月のもう一つの大行事であるオペラ『秘密の結婚』の開幕が3日後に迫ってきた。一年近くをかけて企画・制作を進めてきた娘は、最後の追い込みで毎晩遅くぐったりと疲れ果てて帰ってくる。
オペラ『秘密の結婚』のチラシ
オペラの企画・制作といえばカッコよく聞こえるが、貧乏所帯のオペラ集団ともなれば会場の準備から、大道具、小道具の製作まで全部自分たちでやることになる。娘はもちろん、出演するオペラ歌手たちも総出で道具を作り、自ら運転する車で会場に運び込む。本来は練習に没頭すべきだろうが、諸準備の合間に練習してるという感じで可哀そうになってくる。
しかし、何とか一昨日の「通し練習」で一応出来上がったようで、27日のゲネプロを経て本番28日と29日を迎えられるようだ。前にも書いたが(7月2日)、このオペラは「ナポリのモーツァルト」と呼ばれたチマローザ作曲だけに実に美しい調べだ。特に6重唱まである各重唱の美しさは比類ないのではないか。諸準備の疲れを乗り越えた歌手たちの美しい歌声に期待する。29日は完売しましたが28日券はたくさんありますので、みなさん観てやってください。
カロリーナ役の佐藤貴子(ソプラノ)と
パオリーノ役の寺田宗永(テノール)
エリゼッタ役の沼生沙織(ソプラノ)
ロビンソン役の薮内俊弥(バリトン)
脚本・演出から道具作りまで担い、
大役ジェロニモ役も演じる大澤恒夫(バスバリトン)
他の出演者たちの写真は次回に。