甥に日本棋院のプロ棋士がいることは何度か書いた。(07年7月10日、08年3月22日など)
17歳でプロ棋士(日本棋院初段)となり、その後順調に昇段をつづけ現在七段。しかし、今年で31歳になったと思うが、このところ七段で停滞しているので少し気になっている。後輩の井山棋士の華々しい活躍に焦りは感じていないだろうか、なども気になる。
しかし、子供のころ我が家の隣に住んでいたこともあったが、飄々として物静かな子で、あまり人の事や周囲の事を気に病む性格ではないかもしれない。勝負師である以上、それ相応の闘志は秘めているのであろうが、あまり表に出す方ではないようだ。
その甥(首藤瞬)が、NHK囲碁トーナメントの一回戦に出てきて、今日13時半から15時まで放映された。相手はこれも後輩ながら棋聖戦などのリーグ戦入りを果たしている「今をときめく」村川大介七段。
上り調子の村川七段相手では分が悪いか、など弱気になって観ていたら中押し勝ちで勝った。例によって飄々と物静かに打っていたが、当然のこととはいえ闘うべきところは勝負に出たようで見事に勝った。
局後の自らの「勝因説明」で、「…ここはおとなしく打っても悪くないが、果敢に相手の石を切って闘ったのが勝因」と解説していた。解説者も、「首藤さんは、言葉や振る舞いは穏やかだが、やることと言ってる内容は厳しい」と評していたので、勝負師としての資質は持っているのであろう。
そろそろ、リーグ戦入りか何かのタイトルを期待しているのだが……。