先週(12~17日)は夏休みであった。しかも猛暑と急襲豪雨には一切逆らわず、よほどのことがない限り家を出ることをやめたので、文字通りの夏休みとなった。
加えて週末は、男子マラソンをはじめ世界陸上の決勝種目が続いたので、深夜にわたり数時間テレビの前を離れなかった。
これでは体が固まってしまうのではないか不安になり、日曜日(18日)の夕方マッサージに出向いた。特に痛い個所もなかったが、翌日の出勤に備えようという軽い気持ちで。
ところが、背中、腰、足を経て最後に肩へ揉み進んだマッサージ師の次の言葉はショックであった。
「肩に力がはいってますねえ…」
既に書いたように、私は先月の株主総会で取締役を降りた。同時に総務部長の役も解いてもらって、細かい数字の世界からも遠ざかってすっかり気楽になった。
その最初の夏休みを迎えて、きわめてリラックスした休暇を楽しんだつもりでいた。いよいよ「肩の力を抜いた」老後の生活を、内容あるものにしたいと思いを巡らしながら、周囲の片づけなどに取り掛かったところだ。
ところが、肩の力は抜けてないというのだ。これはショックだ。しかも困ったことに、「このショックといかに戦うか」、つまり「いかにして肩の力を抜くか」と、一層肩に力が入ってきたのだ。