初日の宿は琵琶湖畔にある『休暇村近江八幡』。市街地よりバスで約30分(料金620円)とちょっと距離はあったが、それに値するものがあった。5階の部屋から眼下に広がる琵琶湖の眺めは絶景であった。
都会の喧騒を忘れて、その眺めに飽きることはなかった。
夕食までに時間もあったので、早速湖畔を散歩、目線を変えた琵琶湖を愉しむ。
ガイドブック『ことりっぷ』によれば、「琵琶湖の誕生は今から400万年ほど前、かつては三重県名張から伊賀上野付近に位置する小さな湖であったが、少しずつ形を変えながら北上し今の形になったとか…」とある。
また、「面積約670平方キロ、周囲約235㎞で、滋賀県の面積の6分の1。琵琶湖・淀川水域の生活水を約13年分まかなえる貯水量を誇る日本一の湖」(同上)とあるので、まさに関西13百万人の水がめだ。
部屋に帰ると、やがて比叡山の山並みに日が落ちて、暮れなずむ湖がいつまでも美しかった。