記事にする値打ちもない問題だが、首都東京の議会がこんな低水準の議員で構成されている事については、書き残しておかねばなるまい。
女性議員の質問に対し自民党議員席から、「自分が結婚すればいい」とか「子供を産めないのか」とかのヤジが飛んだことが、国内外から非難されている。その様な低劣なヤジが、こともあろうに都議会という、本来ならば首都の最高の英知を集めた議論が戦わさるべき場で飛び交うこと自体、都民としては恥ずかしい限りである。
もっと恥ずかしいことは、ヤジを飛ばした本人たちが名乗り出ないことだ。やっと一人の自民党議員が何日かおいて白状したが、「子供を産めないのか」などの発言者は口をぬぐって現れもしない。議員どころか人間として許せない。
それどころか、もっともっと恥ずかしいのは、都議会はそれら議員を特定する努力もしないで、またやっと白状した者を辞めさせることもできないことだ。つまり自浄力を持っていないということだ。形式的な決議文で幕を引こうなんて、口をぬぐって逃げ隠れしている議員と同水準の低劣さだ。
そして、もっともっともっと恥ずかしいことは、そのような議員を選んだ東京都民の愚かさかもしれない。この事件は世界の嘲笑の的にもなったが、その世界の目は、議員だけでなく広く都民に向けられているに相違ないから…。