第三日は銘酒『天の戸』を醸す浅舞酒造を訪問。訪問といっても同蔵の森谷康市杜氏が西馬音内まで迎えに来てくれ、我ら一行のバスに乗り込んでくれて酒の話をしながら案内してくれたという実に贅沢な話。
杜氏(とうじ)がまず案内したのは、横手盆地を見下ろす山の中腹…、そして語る。
「私の一番好きな場所です。この山が崩れて、小山ひとつない平坦な横手盆地が生まれた。この山から流れ落ちる、また伏流水となって盆地の各所に沸く水が、稲を育て酒を生み、人々の生活を育む…」
横手盆地と左先方に鳥海山(森谷氏撮影)
水を語る森谷杜氏
その雄大な横手盆地を眺めながら、森谷氏が手提げの保冷庫から取り出したのは、9月1日発売予定という「亀の尾」という酒。「天の恵みに感謝して乾杯しましょう」という杜氏の音頭で全員で乾杯。酒のつまみも「豆腐のお菓子」を用意してくれてありました(涙、なみだ…)
「天の恵みに感謝して」乾杯!
山を降りて案内してくれたのは酒米「亀の尾」と「美山錦」が穂揃いの時期を迎えた水田。
それら周囲を取り巻く自然をたっぷり紹介してようやく蔵に案内してくれた。まず「湧水場」……、山に降った雨は伏流水となって、約20キロ近いここまで2か月をかけて流れ着き湧く、その水で酒を醸す、と杜氏は語る。
蔵の湧水
蔵の中を案内していただいた後、奥様と二人で作ってくれた10種類近い惣菜でいろんな酒を利き酒させていただいた。美味しかったなあ! 贅沢すぎる酒蔵訪問でした。
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