旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

真夏の夜の悪夢② … 粉飾の上に築かれてきた日本経済

2018-08-13 14:03:18 | Weblog

 

 アメフトやボクシング業界が揺れている。フェアプレー精神が尊ばれ、それ故にこそ国民に親しまれるスポーツ界にあって、その精神を保証するルールは無視され、指導する上部団体は私物化されている実態があばかれて、国民は唖然としている。
 スポーツ界でさえこれならば、魑魅魍魎がうごめく政治・経済界はいかばかりかと恐ろしくなる。まずは経済界から…。
 日本国民は、戦後ひたすら働き続け高い経済水準を築き上げた(と思っていた)。国民性とも言われる勤勉と協調性が、中小零細企業を含む高い技術水準と相まって、世界第二の経済水準に到達した(と思っていた)。ところが近時、次々と現れた大企業の不正経理、データ改ざん、不正品質問題でこれらの「思い」はついえ去った。曰く、東芝、神戸製鋼所、三菱マテアリアル、東洋レーヨン、自動車各社、政府系金融機関の商工中金などなど。そして恐らく、これらは氷山の一角なのであろう。
 優れた技術力と高品質を誇る日本経済は、架空のデータの上に築かれていたのか? その証拠に、科学技術競争力や学生の学力テストなどの世界順位が軒並み低下してきている。かつては世界第2位とか3位につけていた一人当たりGDPなども、20数位に落ちてきた。もっとも、2位や3位はバブルの頃であったので、やはり実体はなかったのかもしれない。
 日本経済の成長は、不正データやごまかし品質の上に彩られた幻の成長で、真の実力はなかったのか? 政治の3流は覚悟していたが、経済は一流と損じてきたのだが…。


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