旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

政治の任務とは何か … 菅原文太氏の演説を偲ぶ

2014-12-01 19:39:46 | 政治経済


 高倉健氏に続き菅原文太死が亡くなった。「80を過ぎると男は逝くのね」という周囲の言葉に、あと4か月でその年に達する者としては、背筋に冷たいものが走る思いがあったが、それはさておき……、
 菅原氏の、沖縄知事選での応援演説がテレビに流れて、思わず背筋を立てる思いで聞いた。あの朴訥な口調で語った言葉は胸に刺さった。

 「政治の任務は二つある。一つは、国民を飢えさせないこと。そして二つは、…これこそ重要なことであるが…、戦争を絶対にしないこと。」

 菅原氏の平和希求が、どこから生まれてきたのか私は知らない。やくざ映画で人殺しを演じながら、「このようなことだけは無くしたい」と思い続けたのかもしれない。何よりも、政治の最大の任務が「戦争をしないこと」と言われて、その凄みに、改めて背筋が立った。

 アベノミクスは、株高と円安で大企業と一部の金持ちを潤したが、15期連続実質賃金低下や消費傾向低下が示すように「民を飢えさせている」のではないか? また集団的自衛権を閣議決定などで容認するなど「戦争の道を進んでいる」のではないか?

 菅原氏は、死して安倍自公政治を糾弾したのではないか?

 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
菅原文太さん (TN)
2014-12-04 17:06:32
「戦争を絶対にしないこと」は記憶して生きたいと思います(革命のための戦争を含めて)。私の父は、高校で商業の先生をしていたが、戦地中国からの母宛のハガキには、子どもたちの教育指針として、1.忠君愛国 2.敬天愛人の2つが書いてあった(中国から南方方面移動で昭和20年に戦死のよう)。私は「忠君」というのは拒否して生きてきた。今日の新聞報道によれば、今回の衆議員選挙は自民党が300席以上確保の勢いという。孫たちの時代は「徴兵令」が成立する時代になるかもという危機意識を持った。
返信する
政治の原点 (tabinoplasma)
2014-12-04 18:18:07
TNさんのお父さんの話を聞くたびに心が痛みます。その後のお母さんとの生活を思うとなおさらです。
現時点で、現下の政治家を思うとき、菅原文太氏のようなことを言える人がどのくらいいるのでしょうね。
「1.民を飢えさせない。2.絶対に戦争をしない」
政治の任務は、それだけでいいのではないですか? スローガンはそれだけにして、そのために何をするか…、詳細なプログラムを立てていけばいい。それだけ……
返信する

コメントを投稿