旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

例年になく騒がしい梅雨

2015-07-06 16:29:50 | 時局雑感

 

 例年、梅雨のシーズンは何もないような気がしてきた。何事も起こらず、ひたすら鬱陶しい梅雨空に耐えて、輝く夏の太陽を待ち続けたような気がする。
 ところが今年はけっこう騒がしい。遠くにあっては先ずギリシャだ。歴史上は燦然と輝くが、今や世界経済や政治に影響を与えるような力はないだろう思っていたが、ドッコイ、そうはいかない。しかも、国を挙げて40数兆円(日本の国家予算の半分!)も借金を重ね、すべて使い果たして返せないというわけだ。
 債権国から、「返せないのなら、せめて節約し緊縮財政に努めろ」と通告されるや、それも嫌だと「NON」を突きつけた。しかも、さすがに直接民主主義発祥の地だけあって、直ちに国民投票にかけ「NON]の結論を引き出した。国民がダメというのだから節約などできない、というわけだ。
 こうなると借りた者の強みだ。貸した方も貸したほうだし、相手が国家では取って食うわけにもいかない。と言ってさらに貸し込むのも難しいだろうし、まあ。このままずるずる行くのではないか? ソ連や中国がちょっかいを出しているようだし、EU各国で何とか助けるしかないのではないか? エストニアなどの、「こちらよりGDPの大きい国をどうして助けなければならないの?」という気持ちもわかるが、ドイツなど余裕のある国は支援していくしかあるまい。

 近くにあっては国会がうるさい。これまたギリシャのようなダダっ子の安倍首相が、何が何でも安保法案を通過させようと駄々をこねている。審議すればするほど国民は「分からない、説明不十分」と言い、政権支持率は下がってきている。本日付毎日新聞世論調査によれば、内閣不支持43%で、支持42%を初めて上回った。加えて、安保法案の今国会成立には61%が反対、と報じている。それでも聞く耳持たない、という頑固さはギリシャ以上ではないか?
 ギリシャはせめて国民投票にかけた。安倍内閣は、憲法違反かどうかという問題を国民に直接問うこともしないで、一内閣で解釈を変え、それを法案にして強引に通そうとしている。ギリシャよりはるかに劣るのではないか?
 スポーツ界も騒がしいが、これは嬉しいニュースが続いている。なでしこジャパンのワールドカップ準優勝は、残念ではあったが快挙だ。わが広島カープも、「全チームが借金」という混セ珍事のはざまで、最下位からAクラスに浮上してきた。後半戦の活躍を祈る。

  
       


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