前回ブログで、「今回の参議院選挙で、国民はとにかく『自民党でない政党』を選んだ」と書いた。小泉「改革」以来の格差拡大、底辺への貧困の蓄積、数の暴力による14回に及ぶ強行採決、靖国派といわれる勢力を背景にもつ右傾化などなどに対する不安を根底に、日々繰り返される「大臣の低劣な失態」「長期にわたるずさんな年金管理」などを引き金にして、「ひとまず自民党にはお引取り願おう」と言うのが民意の動きであったろう。
自民党でない政党となると、とりあえず最大野党政党である民主党に票が流れるのは、これまた自然であっただろう。それだけに、民主党の中にも「勝った、勝った」という上っ調子の空気はそれほどなく、「勝負はこれから…」という空気の方が強いように思える。
問題は、前記したような“国民の真意”を、果たして民主党が正面から受け止めてその実現に取り組めるかどうかである。民主党も自民党と同じく「消費税引き上げ」を掲げ「憲法改定」を高く掲げる。なにせ小沢、鳩山両氏は、元をただせば自民党田中派の流れを汲み、保守本流に位置付けられる人たちだ。
既に選挙後の小沢氏の言動を見ると、国民の諸要求――国民の真意よりも、政局をどうするか、に関心が向いているかに見える。民意は二大政党の政局の道具として、いつまでももてあそばれるかもしれない。
そのようなことになった時、国民はどうするのだろうか?
国民は、その真意を受け止めてくれる“もう一つ別の政党”を求めねばならない。
それとも、二大政党制が辛うじて作用しながら、“民意の解決”が少しずつでも進んでいくのだろうか?
私はこの民意の受け皿として、憲法9条を守る会や社共が中軸となって、広範な良心的国民層を含む“結集体”が作り上げられることを期待しているのであるが……。
うすればいいのかなという思いがあります。
…私は、そういう観点からは、吉本隆明氏の時の
政府に対する「リコール権」を法的に整備すべ
である、国民は経済的にはそのレベルに到達し
ているという見解に興味を持っています。
2.憲法9条を守ろうとする人々と北朝鮮からミサイ
ルが飛んできたらどうするんだ、このままではダ
メだという人々の考え方の、どちらが多数派にな
るのかがここ3~5年の焦点なのかなと思いま す。どちらに行こうと戦前の日本に戻る様なこと
はないだろうというのが私見です。