狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

想いで歌探しの旅 最終章

2006-06-18 08:52:15 | 音楽

求める歌の歌詞を見つけた時、長い想いで歌探しの旅は終わった。

が、この時点で河井坊茶の歌声に遭遇する事はなかった。

記録のため煩雑を承知で全歌詞を記載する。
 
 「吟遊詩人の詩ーかぐや姫」     作詞作曲 三木鶏郎

  1.はじめの男は印度にわたる
    仏陀の石鉢天然記念物
    ピカピカ光らず真っ黒なので
    よくよく見たらばメイドインジャパン
    (以下くりかえし)
    泣く泣くかぐや姫
    月の出を見て泣きじゃくる 
                 
  2.お次の男は蓬莱山へ
    行きと帰りで千夜一夜
    玉の小枝と思ったら
    話も土産もみんなイミテーション
    (くりかえし)

  3.第三の男が中国船(ぶね)に
    頼んだ衣は火ねずみ防火服
    そこで火をつけ焼いてみたら
    見る見るメラメラ灰と消えた
    (くりかえし)
      
  4.四度目の男は 竜の玉を
    探してこようと のこのこ出かけ
    のりだす荒海 台風 具風
    命からがら 逃げかえる
    (くりかえし)
 
  
  5.最後の男は燕を探す
    今ならさだめし望遠レンズ
    子安の貝をつかんだら
    もっこの綱ぎれドシンと落ちた
    (くりかえし)

「想い出の歌」で河井坊茶が歌う叙事詩はここで終わっている。

しかし『竹取物語』のかぐや姫の物語はこの後も続く。

簡単にその顛末を以下に紹介しておこう。
 

遂にかぐや姫の噂は帝(天皇)の耳にも届き、帝も求婚にやって来るのだが、それさえも断ってしまった。

何とかぐや姫は天皇に失恋の痛手を与えた美女であった。

それから三年が過ぎた頃、かぐや姫は月を観ながら悲しい表情を浮かべるようになる。

心配になった翁(お爺さん)が問いただすと、かぐや姫は「私は月の都の人間、次の十五日に、月から迎えがきます」と答える。

驚いた翁は、帝に相談し、帝は月の使者たちから、かぐや姫を守ろうと兵を揃える。

八月十五日の夜十二時、空が真昼のように明るくなり、雲に乗った月人たちが地上に降り立て来る。

帝たちの応戦は空しく、月人たちの「飛車」によって、かぐや姫は連れ去られ、「天の羽衣」を纏うと、月へと帰っていった。

普通の「かぐや姫」の絵本ではこれで物語は終わるが『竹取物語』では更に話は続く。

かぐや姫が月に帰る際に、翁や帝に不老不死の薬の入る「薬の壺」残していく。

帝はせっかく貰った、この不死の薬を、「かぐや姫に会えないのなら、不死の薬も意味がない」として、天に最も近い山で焼いてしまうよう部下に命じた。

この、薬を焼いた山は後に「ふじの山」、富士山と名付けられる。

かぐや姫の名前は富士山の別名「香具山」からとられたものかもしれない。

(完)

【蛇足】①

「青春の想いでの歌」は畏れ多くも天皇の失恋物語であった。

≪春過ぎて 夏来るらし しろたへの 衣干したり 天香具山 ≫ (万葉集巻1 28) -天皇御製歌


【蛇足】②:本稿を書き始めた時「吟遊詩人の詩ーかぐや姫」の音源をさる知人のご好意で手に入れることが出来た。

プロの歌手ではない「しわがれ声」のあの河井坊茶のオリジナルの音源である。

河井坊茶の声が耳に入った瞬間、時は一気に半世紀の壁を乗り超えた。

それは、まさに感激の一瞬であった。

タイムスリップしたその空間には、ラジオに聞き入る青春真っ盛りの少年がいた。

ここで半世紀の間の「思い込み」をもう一つ白状しよう。

河井坊茶の声は「しわがれ声」だと思い込んでいたが、50年ぶりに聴くその声は渋い味のある声で節回しも見事であった。

当時の人気歌手は三浦光一や岡本敦夫のように美声を誇る歌手が多かったせいで、河井坊茶の声が殊更しわがれ声に思えたのだろう。

しかし、あの時代に敢えて河井坊茶を歌い手に抜擢した三木鶏郎の慧眼には驚く。

今、少子高齢化を愁いる声がある一方、テレビのゴールデン・タイムの歌番組は若者の歌で占拠されている。

「ABCホームソング」や「ラジオ歌謡」のような上質の歌番組をもっと放送して欲しいものである。

高齢化は老齢化につながり、当然心身の老化は避けがたい。

高齢者が老いて益々元気でいるためには体の健康のみならず心の健康も必要である。

青春時代に心に馴染んだ上質の歌を聴く事は心の健康法であ、もっと大人の歌を放送しろと、と小声で訴えるのは我田引水になるのか。

 

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父の日のプレゼントはテポドン!米日はを迎撃できるか?

2006-06-18 08:01:44 | 普天間移設

 今日は父の日。

東京と大阪に散った長女と次女を除く三、四女と長男が集結してフランス料理をご馳走してくれるという。

ここで図らずも五人の子沢山が露見してしまった。

沖縄は他県に比べて概して子沢山だと言われているが、それにしても今時、子供が五人は多い方だ。

同期生が10人程で毎月一度飲み会をするが、子供は二人が大勢で三人は多い方だ。 そして四人がなくて次が五人だ。

ところでフランス料理のことだが、・・・食事の嗜好も年とともに変わりこの年になってフランス料理でもあるまい、和食を食わせろと言ってみたかったが既に予約済みとの事。

父の日をかこつけて、テメーら自分の行きたかった店に行きたかったんだろう、とはけして言うまい。

フランス料理も「たまには」いいものだ。

もっとも今日はワールドカップの対クロアチア戦、・・クロアチア料理店でもあれば一度は食って見たかったが。

それにしても、父の日とワールドカップで浮かれる日本に北の将軍様はテポドン二号のプレゼントをするつもりなのか。

この迷惑なプレゼントは最短で今日18日には配達されると言うので、官邸は緊急体制を敷いているというが・・・。

韓国の有力紙「朝鮮日報」が万が一の場合の日米の迎撃態勢について詳しく報じている。

政府、燃料注入確認急ぐ 北のテポドン2発射準備

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≪作業8時間 安保メンバー待機≫

 北朝鮮が「テポドン2号」を発射するまでには、いくつかの段階がある。その最終段階が燃料の注入だ。政府はこれまでの情報分析から、液体燃料注入を開始する可能性があるとみて、17日も米国と協力し、確認を急いでいる。また安全保障会議メンバーに対しては、迅速に会議を開けるように待機するよう、引き続き指示を出している。(産経新聞 2006年6月17日)

                    ◇

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2006年06月18日 更新

北朝鮮テポドン18日にも発射か…燃料注入タンク、発射台近くに

1998年8月発射されたテポドン

1998年8月に咸鏡北道の基地から発射されたテポドン。北は「人工衛星」と主張した(共同)

99年に撮影されたテポドン1号

99年に撮影されたテポドン1号

北朝鮮が準備を進める長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射実験について日米韓当局は17日、「発射は18、19日の可能性が高い」という見方で一致した。ミサイルは弾頭以外は発射台に装着済みで、周辺には液体燃料を注入する大型タンク十数台を移動させている。注入は行われていないもようだが、開始すれば早くて8時間ほどで完了する。米国が「挑発的行動だ」と警告する中で強行すれば、たとえ被害がなくても北への国際的非難は一気に高まる。

18日か19日-具体的な発射日程は、韓国の聯合ニュースが17日にソウルの外交関係者の話として伝えた。北がテポドン2号の発射を一両日中に行う見方で日米韓当局が一致したといい、「19日までに発射される可能性が、発射されない可能性より高いと日米韓は見ている」。ただ、20日までに行わなければ「発射はない」とも。

わが国政府も17日、米国からの情報などを基に「18日にも発射の可能性がある」とみて引き続き情報収集を進めている。防衛庁はイージス艦による警戒態勢を強化、米軍と緊密な連携を取っている。発射時期をめぐる情報の根拠は明かされていないが、北の準備状況からの分析とみられる。

また聯合ニュースは、別の関係者の話として、試験発射を成功させるだけの水準を北が持っているとしたうえで「米国がミサイル発射に備えてイージス艦を日本海の北朝鮮寄り海域に配置し、警戒態勢をとる可能性がある」と指摘。イージス艦から発射する海上配備型迎撃ミサイルは開発されているが、実戦配備は8月からの見通しで、現時点で配備されているかは不明だ。

北は発射に向けて着々準備。17日付の韓国・朝鮮日報によると、北東部の咸鏡北道のテポドン2号の発射台周辺に、液体燃料の大型タンク十数台を移動させた。米偵察衛星写真を米韓の情報当局が分析したという韓国政府高官の話を伝えた。弾頭以外は発射台に装着済みといい、別の高官は「発射台が正常に稼働するかどうかの作動試験が行われている」。

燃料注入は発射の最終段階で、早ければ8時間で完了するとみられる。「注入が始まったかどうかは未確認」(米韓情報当局)とし、同・中央日報は注入は始まっていないとしながらも「注入開始から48時間程度で発射可能」という専門家の分析を伝えている。

実験場周辺は警備が強化されており、同実験場以外の中距離弾道ミサイル「ノドン」などの発射基地でも車両などの動きが活発化している。

北の動きに対し、米国務省のマコーマック報道官は16日、6カ国協議の共同声明に反する「挑発的な行動だ」と警告。人工衛星などによる監視強化を示唆し「我々自身を守るために必要な予備的措置をとる」と述べた。

米政府高官は特に日中韓と緊密に意見交換していることを明らかにし、これらの国を通じて発射自制を求める警告が「北に既に伝達された」と言明。これを無視して発射となれば…情勢は一気に緊迫化する。

★科学者集め軌道計算

北が「人工衛星」打ち上げに備えて宇宙工学の科学者を動員、軌道設定作業を進めていることがわかった。北に詳しい情報筋が17日明かした。「人工衛星」として発信機などをテポドン2号に組み込んで打ち上げる可能性も排除できなくなったといえる。発射すれば北は「平和目的の人工衛星」と主張するとみられるが、打ち上げに使うミサイル自体を脅威とする日米が強く反発、制裁を含む厳しい対応は不可避。昨年9月の6カ国協議の共同声明や、日朝平壌宣言が破棄される危機も避けられそうにない。

★発射した場合制裁も辞さず…米国

麻生太郎外相は17日、米国のシーファー駐日大使と会談、北に「挑発的行為」をやめ核問題の6カ国協議早期復帰を求めることで一致した。シーファー大使は会談後、北が発射した場合は「すべてのオプションがテーブルに乗る」と、制裁も辞さない考えを表明。同時に「ミサイル計画は軍事目的だ」と、人工衛星など平和目的という見方を否定した。日米とも北に発射準備中止を直接警告したという。

【テポドン2号】

北が開発中の2段式長距離弾道ミサイル。わが国防衛白書などによると、新型ブースターを1段目、中距離弾道ミサイルのノドンを2段目に使い、射程3500-6000キロで米アラスカ州の一部までが射程。3段式にするなど改良を加えれば射程は1万5000キロに伸びるとされる。北は1990年代までに弾道ミサイルの長射程化に着手したとされ、98年8月に「人工衛星」としてテポドン1号(射程1500キロ以上)を発射、本州上空を飛び越え太平洋側に落下した。


 

 


米日はテポドン2号を迎撃できるか
 北朝鮮が韓国、米国、日本をはじめ国際社会の警告にもかかわらず、長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射を強行した場合、東海(日本海)でこれを迎撃する案が検討されており、その実現性に注目が集まっている。

 万が一、北朝鮮のミサイルが東海上空で迎撃された場合、北朝鮮にとっては精神的なダメージはもちろん、経済的にもばく大な被害につながると見られる。北朝鮮の主要な外貨獲得源であるミサイルの商品価値が大幅に下がるためだ。

 ただ、東海で北朝鮮のミサイルの迎撃が可能になるのは、早くても8月以降になるとみられている。現段階において作戦に必要な迎撃ミサイルの配備が完了していないためだ。

 米国と日本は1998年に行われた「テポドン1号」の発射実験を受け、北朝鮮からミサイルが発射された直後に東海でこれを迎撃する案を検討してきた。ミサイルの迎撃は、発射直後に大気圏外に向けて上昇するブースト局面で行うのが最も容易であるためだ。その後日米両国はイージス艦から発射する海上配備型迎撃ミサイル「SM-3」を開発した。

 このSM-3は、大気圏外の数百キロ上空で敵の弾道ミサイルに体当たりして破壊する「ヒット・トゥ・キル」方式の最先端のミサイルだ。最近実験に成功し、米国では今年8月から、日本では2008年から実戦配備される見通しだ。このため、今回もし北朝鮮が「テポドン2号」を発射したとしても、これが使われる可能性はきわめて低い。

 また北朝鮮がアラスカや米国本土に向けてテポドン2号を発射した場合、アラスカやカリフォルニア州などに配備された地上配備迎撃ミサイル(GBI)での遠距離迎撃が可能だ。10キロから15キロ程度の近距離であればパトリオットミサイル「PAC-3」で撃墜できる。ただし、アラスカや米国本土に向けてミサイルが発射されれば、これは完全な戦争挑発行為とみなされる。したがって、北朝鮮がアラスカや米国本土に向けてミサイルを発射してくる可能性は低いとみられている。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報

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