予兆は6月16日の細木数子の番組に具志堅が出演した時既に見られた。
細木の「亀田興毅は強いの?」と言う問いに答えて、具志堅は「強いのか弱いのか判らん」と例のとぼけた口調で笑いを取った。
が、同じ世界チャンピオンでもガッツ石松や輪島功一のようにタレント活動より選手育成に熱心な具志堅が、細木の番組に出たのにはある目的があったようだ。
細木:「どうして強いか弱いか判らないの」。
具志堅:「日本人ボクサーとは戦わないから良く判らない」。
細木:「日本には亀田の相手になるような強いボクサーがいないからでは」。
具志堅:「いる! うちのジムにも強いのが・・・・」。
ここで話題は強引に打ち切られたが、具志堅は自分のジムの選手の挑戦を受けてくれと言う目的が達せられずに番組は終わったようだ。
今朝の琉球新報は昨日、具志堅が弟子の嘉陽宗嗣の母校・沖尚高校を訪問し、東洋太平洋ライトフライ級で初防衛した事を校長に報告したことを報じた。
東洋太平洋ライトフライ級王者として今月12日初防衛に成功した嘉陽宗嗣(白井・具志堅スポーツジム)。
具志堅会長が「沖縄独特の感性があり、スピード、切れ、鋭さが磨かれてきた。目の動きも良く、研究熱心」と期待を寄せ世界を狙わせると言う。
亀田興毅が狙う世界タイトルも嘉陽と同じライトフライ級。
具志堅としては8月2日の「WBA世界ライトフライ級王者決定戦」で亀田に是非勝って貰い愛弟子嘉陽の挑戦を受けて欲しいのが本音であろう。
そのとき今までのように「日本人とはやらない」と逃げないように楔(くさび)を打ち込んだのが今回の具志堅発言の真意だろう。
12日の嘉陽の初防衛の時も、
亀田について、「どんどん強くなってるよ。でもまず日本人とやった方がいい。本当のところ強いか弱いか分からないんだから」と、亀田がいまだ拳を交えていない日本人選手との対戦を要求した。
更に「王座決定戦に勝っただけでタイトルを返上したらダメだよ。チャンピオンから取るんじゃないんだから、ちゃんと防衛戦をしないとダメ」と、戴冠後の即返上、フライ級転向にクギを刺した。 具志堅会長は「嘉陽を亀田君の初防衛戦の相手に選んでほしい。面白い試合になるよ」とまな弟子の活躍に大きな期待。
具志堅2世も「すべてをレベルアップして備えたい」と亀田との対戦を心待ちにしていた。(内外タイムスより引用)
ところが亀田パパ、金平会長の方が具志堅より一枚役者が上だったようだ。 「絶縁宣言」には次の文言を忘れなかった。 「、・・・今後は試合を組むなどジム同士の交流を停止する」。 これで嘉陽の挑戦を受けても、「逃げた」と言われずに拒否できる。 テレビ、スポーツ新聞等のメディア及び芸能界を味方につけた亀田親子にたてつけるものはいない。 メディアを使った合理的な「敵前逃亡宣言」だ。 流石のカンムリワシも悪代官と越後屋の敵ではなかったのか。 だが、具志堅の正論を応援する当日記のような声無き声も沢山ある。 頑張れ! 具志堅! * デイリースポーツ 2006年5月28日
具志堅氏は記事の内容否定せず | ||
亀田サイドに反論した具志堅会長=後楽園ホール 渦中の具志堅会長はこの日、所属選手の試合のセコンドに就くため後楽園ホールに姿を見せた。記事の内容に関しては否定せず、「ボクシング界のために言った。世界戦はただではできない。お金がかかるし、普通のジムではできない」と発言した。 謝罪を求める金平会長に対しては、反発の姿勢を見せた。前日(26日)に協栄ジムのマネジャーから連絡を受けたことを明かした上で「金平会長からは何の連絡もない。金平会長が直接連絡をくれればいいこと」と要求した。 一方でこの日は興毅に対しての“個人攻撃”はなかった。「(8月2日の)世界王座決定戦は90%の確率で亀田が勝つと思う。彼にはスター性がある」と、元世界王者としての立場から興毅の王座奪取に太鼓判を押した。
デイリースポーツ 2006年6月12日
|
【格闘技】 |
カンムリワシ、亀田興毅に2大要求 カンムリワシが吠えた! WBA世界ライトフライ級を13度防衛した白井・具志堅ジムの”カンムリワシ”具志堅会長が12日、WBA世界同級王座決定戦(8・2横浜アリーナ)を目前に控える亀田興毅(協栄)に言及。”浪速の闘拳”に2つの注目を突きつけた。 12日、後楽園ホールでは”具志堅2世”といわれる東洋太平洋ライトフライ級王者、嘉陽宗嗣がファーカノーン・シンドンタイ(タイ)を2回KOで下し、初防衛に成功。亀田が世界奪取した際には、自らを初防衛戦の相手に選ぶよう熱望した。 嘉陽以上に熱弁を振るったのが具志堅会長だった。今をときめく浪速の闘拳について、「どんどん強くなってるよ。でもまず日本人とやった方がいい。本当のところ強いか弱いか分からないんだから」と、亀田がいまだ拳を交えていない日本人選手との対戦を要求したのである。 さらには亀田が3階級制覇を公言している点に着目し、「王座決定戦に勝っただけでタイトルを返上したらダメだよ。チャンピオンから取るんじゃないんだから、ちゃんと防衛戦をしないとダメ」と、戴冠後の即返上、フライ級転向にクギを刺した。 亀田にしてみれば、「またか…」とタメ息が出るような話に違いないが、世界V13の金字塔を打ち立てたライトフライ級の大先輩の言葉だけに、重みはあるだろう。 日本人対決、ライトフライ級の世界ランカーとくれば適格者はまさに嘉陽しかいない。具志堅会長は「嘉陽を亀田君の初防衛戦の相手に選んでほしい。面白い試合になるよ」とまな弟子の活躍に大きな期待。具志堅2世も「すべてをレベルアップして備えたい」と闘拳との対戦を心待ちにしていた。 (写真=具志堅会長㊨は注目の亀田の対戦相手に嘉陽を推薦) (内外タイムス 6月13日) |
|