狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

国語か 日本語か

2008-02-10 19:13:40 | 県知事選

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最初は勉強になって後半は爆笑できる記事をメルマが『縄文塾通信 <2月-2(289号)>』よりの抜粋で紹介します。

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  金谷 武洋の『日本語に主語はいらない』
   http://blog.goo.ne.jp/shugohairanai/
 より転載しました。
   <中村のコメント>
 私は「兎追いしかの山」を、「兎美味し かの山」ではなくて「兎追い
鹿の山」だと思ってました。
 最後の「日本語の間違い」は大笑いのご相伴…。こうしてみると、日本語は面白いし奥が深い!?
 金谷先生の最新刊”『日本語文法のナゾを解くー「ある日本語と「する」英語(ちくま新書)”が出ました。ぜひご一読下さい。 
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     国語か 日本語か
                      金谷 武洋

 我々が日本の学校で習ったときは「国語」だったのに、その同じ言語が外国語として学ばれると「日本語」と呼ばれるのは何故だろう。これは国際化時代の日本の言語として不自然ではないか、という声が次第に大きくなってきた。そう言えば、近年ベストセラーになった大野晋氏の『日本語練習帳』(岩波新書:1999年)と斎藤孝氏の『声に出して読みたい日本語』(草思社:2001年)は、日本人向けに書かれた本であるが両方とも「日本語」の方を選んでいる。これも一つの時代の流れというものだろう。国内と海外での日本語学習者数が百万単位で報告される世の中となったのだ。

 2003年春には、さらに象徴的な出来事があった。発足以来半世紀を越え、2500名の会員を抱える「国語学会」が名称を「日本語学会」と変えたのである。改称に先立って、学会のシンポジウムでは激論が交わされたそうだが、結局会員の郵便投票の結果、決定された。新聞によれば、投票総数(1170票)の内、改称賛成が776票と過半数(66%)を占めたらしい。つまり2/3が「日本語」派だった。

 朝日新聞(2003年1月7日)によれば、こうした流れと並行して、日本の大学も「国語・国文学科」から「日本語・日本文学科」に変えるところが目立つそうだ。これでは「将来、国語辞典が日本語辞典になるかも」と記者が書くのも無理はない。小中学校ではいまだに「国語」が定着しているが、これまで研究者の「総本山」と見なされてきた国語学会が日本語学会と改称されたことの影響は大きいだろう。考えてみると、例えばここカナダでは、母語であろうが外国語であろうが英語はEnglishだし、フランス語だってそうだ。
English(英語)はもともとEngland(英国)一国の言葉だったが、今や国境を越えて他の多くの国の公用語(official language)(の一つ)となっている。特にカナダやスイスの様に公用語が複数ある場合、英語やフランス語などとそれぞれの言語名で呼ぶのが当然で、「国語」では何のことか分からない。

 さて、ここまでが枕である。今回は典型的な「国語の間違い」と「日本語の間違い」を御紹介したい。言い換えれば前者が「日本人の間違い」で、後者が「外国人学習者の間違い」である。前者はインターネットで見つけてきた。

 先ず「国語の間違い」から。 慣用句の「流れに棹さす」や「役不足」「確信犯」の意味を、日本人(大人)の何と60%前後が誤って理解しているという意外な事実が文化庁の日本語に関する最近の世論調査で分かった。この小文をお読みの皆さんは大丈夫だろうか。せっかくだからこれはクイズとして、正解は次回までのお楽しみにしよう。今回はそれとは別に、子供が童謡や唱歌の歌詞を間違って解釈するという話題。(もしお心当たりがあれば、直すのに遅すぎることはありません)

(1)「兎追いしかの山」の「追いし」。これは有名な例だが「美味しい」
 と思って歌っている子供がいる。「し」は古語なのだから、分からないのも当然。
(2)「あした浜辺をさまよえば」の「あした」。「朝」が正しく「明日」
 は間違い。
(3)「夕焼け小焼けの赤トンボ。おわれて見たのはいつの日か」
 の「おわれて」。「(背)負われて」が正、「追われて」は誤。
(4)「しゃぼん玉飛んだ。屋根まで飛んだ」の「屋根まで」。これを「屋
根も一緒に」と、台風の歌だと思った子供がいたらしい。本当は作詞者の野口雨情が、生まれてすぐ死んだ子供をしゃぼん玉に託した歌なのだそうだ。
そう聞いてみると「生まれてすぐにこわれて消えた」に悲しさが込み上げてくる。
 (5)「仰げば尊し我が師の恩(…)今こそ別れめ」の「別れめ」。私は
これを「別れ目」だと確信して大声で歌っていたが、これまた勘違い。最後の「め」は何と古語の意志の助動詞「む」の已然形で「こそ」の係結びだと知って驚いた。古語を知らない子供に正しく理解しろと言う方が無理なのではあるまいか。

 続いて「日本語の間違い」。これは日本語教師の友人がEメールで送ってきたものだが、ご覧の様に傑作揃いである。友人によると全て実例なのだそうだ。

問:「あたかも」を使って例文をつくりなさい。
答え:冷蔵庫に牛肉があたかもしれない。
問:「どんより」を使って例文を作りなさい。
答え:私はうどんよりそばが好きだ。
問:「まさか~ろう」を使って例文を作りなさい。
答え:まさかりかついだきんたろう。
問:「うってかわって」を使って例文を作りなさい。
答え:彼は麻薬をうってかわってしまった。

 うーん、ちょっと出来過ぎている感じがしないでも。茶目っ気のある優秀な学習者が作ったのかも知れない。あるいは作者は教師だったりして。真偽はともかく、私は腹を抱えて笑ってしまった。日本語も笑いながら学んだ方が学習効果がある。こんな傑作なら、間違いだって日本語教室でどんどん紹介したいものだ。
  
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ドタバタ劇が? 沖縄大学土曜教養講座開催で

2008-02-10 07:07:17 | 未分類

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<何かを変えようとする際、反対意見が出ることは珍しいことではない。その声にしっかりと耳を傾けることで、より良い方向に改善できることは多い。その意味でも反対意見は重要である。>署名規制 あまりに短絡的な対応だ  )

故人いわく、文は人なりと。

この文章を書いた人、実に懐が深いといおうか、バランスの取れたものの見方をする人物だと感銘する人もいるだろうが、これが琉球新報の社説だ知ると驚く人の方が多いだろう。

社説が大真面目で言っているのか、それとも己の言行不一致を自虐的に皮肉っているのか、当日記のような凡人には測りがたい。

7日のエントリで琉球新報のオピニオン面を紹介したが、

沖縄大学地域研究所副所長宮城能彦氏が企画した

「沖縄大学土曜教養講座」が、

反対意見を持つ人々から圧力がかかっていると聞く。

講座企画者は学校内外の圧力に対して次のように訴えている。

「自分たちと異なった思想や意見を封殺しようとする人たちが多くいる。残念なことに、沖縄の新聞二社ともそうだ。」

「普通に議論させてほしい。沖縄でも。」

もし琉球新報が社説で言うように「反対意見を重要」と思うなら、

自社紙面で紹介された講演会を援護してもいいと思うのだが、

講演会の告知を兼ねたエッセイの掲載にも紆余曲折があったようだ。

講演企画者の宮城教授は3年前沖縄コンベンションホールで行われた「小林よしのり講演会」の企画者の1人のようだ。↓

幻の討論会 「小林よしのりvs糸数慶子(沖縄県知事候補)」

 

ところで、いろんな方面からの圧力を受けているという今回の「沖縄大学土曜教養講座」とは一体どんな内容の講演会なのか。

企画者は「東京では普通に講演や講義をしている講師が沖縄で講演会をする」だけなのだと言う。

ところが同じ講師の講演会でも場所が沖縄となるとタブーになるらしい。

琉球新報は反対意見を尊重するとその社説で言う。

その一方で漫画家の小林よしのり氏は沖縄を称して「同調圧力」が異常に強い「全体主義の島」と言う。

「沖縄大学土曜教養講座」はタブーの島沖縄で、

そのタブーを打破することを目的としているように思える。

沖縄の閉塞した言語空間に風穴を開けんとする企画者の意気に感じて声援を送りたい。(声援しか出来ないが・・)

2月11日の琉球新報オピニオン面の宮城教授のエッセイを読めば自ずと講演の主旨がわかる仕掛けになっているのだが、

琉球新報を取っていない読者のために新報掲載の同エッセイから一部抜粋して紹介したい。

                     ◇

“甘える沖縄”への挑戦状

著者招き沖大で11日に講座 

沖縄大学土曜教養講座(講師)浅羽通明氏。

「『右翼』『左翼』って何ですか?」「そもそも何を基準に『右』とか『左』よかいうんでしょうか?」と言う質問に何と答えるか。・・・・>

<「社会主義という物語が輝いている限りは意味を持っていた日本の戦前を否定尽くす『物語』が、既にその光源を失って『自虐史観』へと堕した以上、それに代わる『物語』を誰かが供給しなければならない。『戦争論』はこの要請に応じた。 (略)しかし『戦争論』を歓迎した読者に自己欺瞞を見た。(講師の浅羽氏が発行するニュースレター「流行神」よりの抜粋)>

<彼(講師の浅羽氏ー引用者注)の言説が、ここ沖縄でどこまで理解されるのかわからない。 しかし、このギャップが埋まらない限り、埋めようとしない限り、沖縄の閉塞感は打破できないと思う> (浅羽通明著『右翼左翼』を読む  宮城能彦 ー沖縄大学地域研究所副所長)

念のため沖縄大学のHPより講演会要項を以下に転載した。                                         

2007年度土曜教養講座(第433回)
http://www.okinawa-u.ac.jp/chiikikenDoyou.php

更新日:2008年01月31日

 日時:2008年2月11日(月)午後1時~
 場所:沖縄大学3号館101教室
 講師:浅羽通明氏(作家、「みえない大学本舗」主宰、
    法政大学非常勤講師)
 申込み不要、聴講料300円(大学生以下無料)

「日本を信じるな、日本に甘えるな-沖縄がヘタレでなくなる日-」
 
 近著『右翼と左翼』『アナーキズム』『ナショナリズム』をふまえ、
右翼-左翼の概念から歴史、沖縄の言論空間の現在について語っていただきます。

 


 

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