狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

法規を守れば事故は避けられるか?

2008-02-26 12:23:25 | 県知事選

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2月21日付 よみうり寸評 

 真っ二つに切断された「清徳丸」の船体が無残で痛々しい。吉清(きちせい)治夫、哲大さんの父子船だ。その父子が帰ってこない。父のジャンパーだけが見つかった◆時間がたてばたつほど、当然、捜索は難しくなる。海上自衛隊のイージス艦「あたご」自身はこの衝突の直後、無残な父子船に対して、どんな救助、捜索活動をしたのか◆見張り、回避行動のお粗末を思い、事後の通報、連絡の遅れを思うと、即刻の救助活動がどうだったかにも疑問符がつく。「あたご」の乗員が漁船の灯火を視認したのが「2分前」から「12分前」に、「緑の灯火だけ」だったのが「赤も」に変わった◆12分前に視認しながらイージス艦はずっと自動操舵(そうだ)のままだった。時間とともに当直連絡員間の連携の悪さなど監視体制のお粗末が一層あらわになってきた◆20年前の潜水艦「なだしお」衝突事故の教訓が全く生きていない。沖縄の米海兵隊の不祥事に「たるんでいる」「どうなっているんだろう」などと政府首脳の発言があったが、これでは他人事ではなくなった◆父子船の悲劇に胸が痛む。

(2008年2月21日14時27分  読売新聞)

                                             ◇

情緒綿々たる名文に読む人は胸を打たれる。

だがちょっと待って欲しい。

いくら名文でも、このような思い入れたっぷりのメンタリティでイージス艦事故を断罪して欲しくない。

事実の解明に過剰な同情論を持ち込むと事実が見えなくなってくる。

上記コラムに代表されるようにマスコミの清徳丸側への過剰なまでの感情の入れ込みようは事実解明の妨げとなる。

連日のマスコミの漁協側への同情、それと裏腹のイージス艦バッシングは事実解明を通り越して常軌を逸しているといわざるを得ない。

中にはイージス艦が無ければ事故は起きなかったと・・・。

まるで必死の面持ちで被害者に入れあげる沖縄マスコミの社説「米兵中学生暴行 それでも少女に非はない 」を髣髴とさせる。

事故後一週間経って不明の親子二人は依然として発見されず「清徳丸」所属漁協捜査打ち切りだという。

テレビワイドショーでも「にわか専門家」が海上交通のウンチクを垂れてイージス艦側の落ち度を追求する。

■優先権を守れば事故は避けられるか?■

大臣までも⇒石破防衛相「回避すべき船、法令上明らか」・イージス艦事故 (23:05)

石破茂防衛相は24日のNHK番組などで、イージス艦衝突事故に関し「大きな船だから向こうが避けるだろう、では法令が順守されていることにならない。避けるべき船は法令上明らかだ」と述べ、イージス艦に回避義務があった可能性が高いとの認識を示した。〔共同〕 (23:05)

海上交通の法規には疎いので、道路交通法の知識で述べるが、自動車同士の衝突事故の場合いくら一方に優先権があってもカマホリ(失礼)でない限り一方が100%悪いということはほとんどない。

こんな意見もある。↓

なだしお事故では、回避義務がどちらにあったかが大きな争点になったが、平成6年の東京高裁判決は、なだしお側に事故の主因があったと認定した。「今回もあたごに主因があったと思われる。だが、追突でない限り一方に100%の過失があるということではない」(田川弁護士)と、双方の過失割合もポイントとなるとみられる。>(なだしお事故から捜査を検証 イージス艦衝突

自動車事故の経験者ならお分かりだろうがこちらに優先権があっても状況によって「前方不注意」を適用され「7対3」とか場合によっては「6対4」の責任を問われることもある。

自分に優先権があるからといって急停止の出来ない大型トレーラーの前に飛び出したら事故が起きることは交通法規以前の問題だ。

ましてや海上の大型船が急停止したリ急旋回するのに小型船より劣るということは素人でも分かる。

清徳丸乗務員の意見も聞かないと欠席裁判になると思いコメントを避けてきたが、氾濫するマスコミ情報の中には目立たないが次のような意見もある。

相手がよけると思い込み? 動作重い大型船の慣習2008.2.22 08:44

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、漁船やプレジャーボートなど小型の船舶と、自衛隊の艦船や大型の貨物船が接近した場合、小回りが利く小型船の方が状況を判断し、動作が重い大型船をよけるケースが多いことが22日、海事関係者の話で分かった。

つまり法規上はともかく、小回りが利く小型船の方が状況を判断し、動作が重い大型船をよけるほうが実際の運行実務上は船舶の衝突回避にはより有効なのである。

大型船はかじを切っても慣性で曲がりにくく、停船操作をしてもスピードはなかなか落ちない。

それで法規上は大型船に回避義務があるとしても、実務上は小型船の方が大型船の動きを見てよける実態があるというのだ。

このような海洋航行上の慣習から判断すると清徳丸が直角にぶつかって真っ二つに割れている事実はイージス艦側は勿論だが、清徳丸側にも危機回避に不注意が有ったのではないかと疑わざるを得ない。

法規上イージス艦に回避義務があったとしても、清徳丸側に道路交通法で言う「前方不注意」があったと。

いざと言う場合の危険回避は法規上の優先権有無の問題以前に、

船舶が守る最低限の義務ではないのか。

■イージス艦は軍艦ではない■

又イージス艦は実際は軍艦そのものであるにもかかわらず憲法上は「軍艦ではない」という。

従って諸外国では軍艦と小型船等が交差する場合軍艦に優先権が有るが日本ではイージス艦も普通の船舶の法規をそのまま適用し、

船が海上で交差する可能性がある場合、相手の船を右側に見る船が右にかじを切るなどして衝突を避ける義務があると規定しており、今回の事故はあたご側に回避義務があった可能性が高い」といった議論がまかり通るのである。

このように巨大な軍艦を軍艦と看做さない「平和憲法」がイージス艦と小型漁船を同じ法規で扱うという不都合を生んでいるのである。

■防衛省の情報隠蔽?■

イージス艦は事故以来証拠物件として海上保安庁のが押収しており、乗務員も海自幹部や石波大臣とも連絡は取れない状況だと聞く。(テレ朝サンデープロジェクト)

イージス艦か清徳丸か、責任の所在が明確になっていない現状では、海上警察である海上保安庁が情報を押さえているので防衛大臣といえども全ての情報を持ってはいないというのも理解できる。

海上保安庁が調査中なので海自幹部としては、こうしか言えないのだが・・・。↓

「調査中」繰り返す海自幹部ら  漁船・イージ…⇒見出しに悪意が。

事故当初、マスコミが一斉に報じた山崎郁夫海将補の「報道関係者の質問に答えないよう」という発言は「防衛省の情報隠蔽」をミスリードするマスコミの防衛省叩きに利用されたが、

毎日新聞の中川聡子記者のように真実を伝える記者もいる。

見出しの「報道陣に知らんぷり」は整理部(見出しを決める)の海自バッシングの要求を拒めなかったのだろう。

良くあることだが、真実を掲せる代わりに見出しで妥協するとか・・・。

 イージス艦事故:親族に海自幹部「報道陣に知らんぷりを」 - 毎日jp(毎日新聞)の魚拓海自館山航空基地での清徳丸の船体公開で、吉清さん父子の親族に付き添った横須賀地方総監部幕僚長の山崎郁夫海将補(55)が下船する親族に対し、報道関係者の質問に答えないよう求めた。記者の抗議で謝罪した。

 親族を乗せた交通艇が午後3時20分ごろ、基地内の船着き場に着き、親族が下船する際、山崎海将補は「報道陣がいますが一言も話さず、知らんぷりで通って下さい」と発言した。抗議に山崎海将補は「そう聞こえたなら誠に申し訳ない」としたうえで「(親族を待つ)報道陣の多さに驚いた。親族もびっくりし、トイレに行きたいという人もいたので、『早めにバスに乗り込んでください』という意図だった。情報を隠すつもりはなかった」と釈明した。公開に参加した親族の女性は「『取材が殺到して困る。マスコミをシャットアウトしてほしい』とこちらからお願いしたうえでの発言で、責めないでほしい」と話した。【中川聡子】毎日新聞 2008年2月20日 > 

                      ◇

【おまけ】

軍隊VS国民」対立煽るNHK


              平井 修一

事故とはあってはならないものであり、にもかかわらず起きるからこそ
事故である。交通事故は一日当たり13人も24時間以内に死んでいる。2日後、3日後に死んだ人を含めれば相当な数になる。

イージス艦「あたご」と漁船の衝突事故をNHKは鬼の首を取ったよう
にしつこく報道しているが、反日、反軍ネタだから容共左派スタッフの
血が騒ぐのだろう。

海難事故も実は珍しいものではない。「海上保安統計年報」が平成18年の一年間の救難統計を公表しているが、「要救助海難発生救助」では2008隻、7409人が対象で、死者・行方不明者数は108人である。衝突は368件だから一日1件ある。

大事故ならともかく2人が死んだにしてはNHKの扱いは異常なほどで、つまりは自衛隊との衝突だから絶対に許せない、と言うわけなのだろう。

軍隊(軍人)が民間人を殺した(危害を加えた)、平和憲法改悪阻止、
守ろう9条・・・集団自決や今をときめく沖縄のレイプ事件と同じ構図だ。
脅威のワンパターンである。

今日届いたNHKの受信料請求書によると、NHKは「安心・安全で、
信頼される情報や番組、生活に役立つ、心を豊かにする質の高い番組」という、公共放送の原点としての役割を果たしていくとある。

小生から見れば「独断・偏向で、反日を煽る情報や番組、売国に役立つ、容共左派ごころを豊かにする悪質な番組」に聞こえる。制作の現場が日本放送労働組合に牛耳られ、愛国心とモラルがないから不祥事はとどまることを知らない。こんどはどんな悪事がばれるのか、しっかりウオッチしていこう。

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コメント (3)

岩波書店の偽装辞書 「筑紫哲也NEWS23」は偽装番組か

2008-02-26 07:14:00 | 県知事選

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「偽装」は中国食品を中心にいまや生活のいたるところに忍び寄っている。

偽装食品は体の健康の危機だが、精神(知)の偽装も密かに生活の隅々に忍び込んでいるというからただ事ではない。

「偽装地球儀」が物議をかもしたことは記憶に新しいが、今度はあの岩波書店の『広辞苑』が知識の偽装をしているという。

以下は『台湾の声』の転載です。

 【転送転載歓迎】

『広辞苑』の販売停止と回収せよ!
岩波書店は誤情報をばら撒いた責任を取れ! 


                         台湾の声編集部

岩波書店が自社の権威を強調して、お高くとまっているという話はよく聞くが、ここまで無責任で良心のない出版社なのか。祖国日本を誹謗する出版物を出しつづけ、戦後の世論をミスリードし、反日思想を青少年に植え付けてきたという話も聞いているだけに、そうとうの悪党集団に違いない。

今年1月に発売となった岩波書店の『広辞苑』第6版は、「日中共同声明」の項目で、「一九七二年九月、北京で、田中角栄首相・大平正芳外相と中華人民共和国の周恩来首相・姫鵬飛外相とが調印した声明。戦争状態終結と日中の国交回復を表明したほか、日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し、中国は賠償請求を放棄した」とあるが、日本は台湾が中国に「帰属することを承認し」たと説明しているが、それは間違いだ。

中国が日本に「承認しろ」と強く迫っているのは事実だが、日本はそれを承認していない。なぜかといえば、台湾は中国の帰属していないのは事実だからなのだ。

ところが『広辞苑』は、このような誤記を行ったのはなぜなのか。この辞書がこのような間違ったことを書けば、多くの人が「台湾は中国に帰属する」という中国の宣伝を事実と思い込んでしまうだろう。

このような批判を受けた『広辞苑』編集部は、これが誤りだと認め、訂正するといいだした。しかし訂正は第2刷のときだという。それが出るのはいつのことかはわからないそうだ。

ではそれまでの間、これを購入する人たちに、このようなウソを押し付け続けるのか。また既にこれを買っている何十万人、これを利用する何十万人に誤りを訂正しなくていいのか。

我々台湾人からすれば、たまったものではないのだ。

岩波書店は新聞広告などで、「間違っていた」と告知するべきなのだ。学研地球儀のように販売停止、商品回収の措置も可能である。そうしなければ、ウソをばら撒いた責任を取れるわけがない。

「明らかに事実に反するものであるなら直ちに訂正を告知するが、これは違う」といっているが、これこそ明らかに事実に反しているのだ。しかしこの話に『広辞苑』編集部は耳をふさいで聞こうとしない。

そして何をいおうと、「第2刷で訂正するのが、私たちの責任の取り方だ」としかいわない。反省するきがないのだ。

我々は『広辞苑』を、中国に媚びて台湾を侮辱する日本人のシンボルだと思っている。

台湾人は立ち上がって抗議せよ! 
心ある日本人の協力もお願いしたい。

*********************************************
【抗議先】不良商品の販売停止と回収を要求せよ!

岩波書店『広辞苑』編集部
03-5210-4178


■関連記事
【広辞苑問題】権威ある辞書の重大な誤り 2/20
http://www.emaga.com/bn/?2008020055066960002613.3407 
【広辞苑】岩波『広辞苑』は中国の宣伝媒体になるな 2/21
http://www.emaga.com/bn/?2008020057398451004133.3407 
【読者投稿】広辞苑を書店に返品した 2/23
http://www.emaga.com/bn/?2008020063087453002931.3407

                     ◇

【追記】12:30 

同志の皆様

横浜市在住の服部剛と申します。
義憤に燃え、岩波にメールしました。皆さんも、宜しくお願いします。
岩波書店のIwanamiReadersVoice アドレスは
voice@iwanami.co.jp
です。
また、こっち「岩波書店愛読者の声」でも OKです。
http://www.iwanami.co.jp/aidoku/index1.html

以下、参考です。
************************************

広辞苑編集部様

不良商品の販売停止と回収を要求します。
小生は、神奈川県の社会科教諭で、服部剛と申します。
今年1月発売の『広辞苑』第6版は、「日中共同声明」の項目で「日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し、中国は賠償請求を放棄した」と説明しています。
しかし、これは明確な間違いです。中国政府は日本に「承認せよ」と要求していますが、我が政府はこれを承認していません。
『広辞苑』の記述は、授業する上で、生徒に多大な混乱を与えています。権威ある『広辞苑』がこのような間違ったことを書けば、多くの人が「台湾は中国に帰属する」という中国のプロパガンダを事実と思い込んでしまうのは当たり前です。
貴編集部は、この誤りを「第2刷から訂正すると言っている」と聞きました。いったい、それはいつのことになるのですか。それまでこのウソを、購入者何万人にばら撒き続けるのですか。
台湾の人達が、このウソにどれだけ傷ついているかわかりますか。
台湾人には人権はありませんか。
また、日本の児童生徒がウソを刷り込まれても何とも思わないのですか。
岩波書店は新聞広告などを通じて、広く間違いを訂正してください。
学研は、間違った表記の地球儀を、即座に販売を停止し、回収の措置をとり、企業の良心を示しました。
今や『広辞苑』は「中国に媚びて台湾を侮辱する日本人のシンボル」と見なされていま
す。すみやかに販売停止・回収を求めます。 以上

服部 剛

 

【おまけ】

こんな偽装番組も情報の偽装を続けているようで・・・。

「筑紫哲也NEWS23」という番組がある(TBS)。 … 2008/2/22

「筑紫哲也NEWS23」という番組がある(TBS)。時々見るが、筑紫氏が登場することはめったにない。何かの折りに出ていることもあるが、画面に出ていない日の方が多い。
 但馬産の牛肉と称して、実際は九州産の肉を出していた高級料亭があったが、何やらそんな感じだ。料亭は、「但馬産と九州産は同格」と説明していたが、筑紫氏のケースは「偽装」とまでは言えないものの、異様な姿であることは間違いない。

 「筑紫」の名を冠しながら別人が番組に登場しているのは、名義貸しというべきか。院政のようでもあり、「裏支配」のようでもある。明朗とはほど遠い。

 こうした特異な状態は、テレビ局の側にも何らかの特別な事情があるのだろうが、筑紫氏の側にもわれわれのうかがい知れない事情があるのに違いない。

 番組がはじまったのは平成元年十月、海部内閣のころだ。二十年近い歴史がある。ニュースキャスターという権力の地位に一旦ついてしまうと、当人の気持ちとしては、降りるのは難しいのだろうか。

 地位への執着と言うべきか、番組名だけでも残したいという、歴史上の権力者と共通する強い意志がはっきりと読みとれる。下手な政治家もマネできないほどの「権力への妄執」が感じとれる。こんな不自然な状態が今後いつまでも続くようだと、都道府県知事やその他政治家の多選批判は、この番組では一切不可能になることだけは確かだ。(世界日報 コラム上昇気流)

                    ◇

筑紫哲也氏が出ていた頃からこの番組を見ることはほとんどなかったが、

代理人(新キャスターの名前を知らないので)に代わってからは一度も見ていないので、失礼ながら番組の存在そのものさえ忘れかけていた。

>筑紫氏のケースは「偽装」とまでは言えないものの、異様な姿であることは間違いない。

うーん、「偽装番組」といえないのなら、消滅しようにもしようにも消滅出来ない異様な姿から言えば「ゾンビ番組」とでも言うべきか。

見ていないので何ともいえないが、この手口でいけるなら安倍内閣も体調が悪いと慌てて止めたりしないで、代理人を立てて続行してもこの筑紫氏は賛成していたのだろうか。

バカバカしい。

ゾンビは早く消えてくれ!

 

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