よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします
佐藤優氏については出版業界で引っ張りだこで、とても沖縄あたりのマスコミに寄稿する暇などはないと思っていた。
ところが昨年の教科書騒動以来、講演会や新聞コメント等で地元マスコミに頻繁に登場するようになった。
佐藤氏の論調はハバが広いと言おうか、節操が無いといおうか、寄稿雑誌は『正論』から『週刊金曜日』までカバーすとる言う。
事実昨年出版した本は15冊、12月だけで7冊も出している。
あまりにも無節操に書き過ぎるこの現象を佐藤優バブルと命名した池田信夫氏は、12月に発売された『『国家論 日本社会をどう強化するか』(日本放送出版協会 )を評して「これほど支離滅裂で無内容な本はまれにみるので、栄えある今年のワースト1にあげておこう」と手厳しい。
去年の沖縄マスコミでの佐藤氏の発言を見ていると、地元マスコミの論調を鵜呑みというか、論理丸投げの手抜き仕事の印象を否めなかった。
今年に入って、琉球新報には「ウチナー評論」と題するコラムを連載中で先週の土曜日はその6回目が掲載された。
中央の出版業会では引っ張りだこの佐藤氏なら、少しは参考になることを書いてくれるのという期待は少なくとも6回目の連載までを見る限り見事に裏切られた。
それどころか現場の教師が「教科書にはこう書いているが、これは東京の文部科学官僚との妥協の産物だ」と批判的コメントをつけて教えればよい、と文部科学省の歴史観に批判的授業を勧めている。
沖縄「県定」教科書は冗談で言ったことがあるが、佐藤氏は大真面目に昨年の沖縄タイムスで「県定」教科書について述べているのは驚きだ。 これではまるで独立国だ。
<(教科書は)・・県主体できちんとつくる。革新だけでなく、保守自民党を中心に超党派でやるべきだ。
「検定教科書では私たちの歴史を教えられない」と、その読本で授業して問題を提起して戦線を広げたらいい。>
(わたしの視点(3) 沖縄戦「集団自決」問題 )
「県定」大学入試にも論は飛ぶ。
沖縄在の大学入試には「琉球・沖縄史」を受験科目に採用し、「琉球・沖縄史を勉強すれば得する」仕組みにして、易しい問題を出して「合格しやすく」すれば良いとも言う。
更に話はエスカレートして、県庁その他の役所や、沖縄タイムスや琉球新報等の就職試験にも「琉球・沖縄歴史」を独立の採用試験として取り入れろと勧める。
こんなことが仮に実現したら、「集団自決に軍の命令や強制はなかった」なんて解答に書こうものならなら、どんな優秀な人材でも落とされることになる。
結局「沖縄タイムス史観」とでも言ったものに洗脳された人材で沖縄は固められることになる。
そうすれば5年後には、内地と沖縄は違った歴史観になり「沖縄の声を聞かなければ別の選択肢があるぞ」と「琉球独立」をチラつかして開き直れという。
「ウチナー評論」なんていうが、これでは理論も何も無い、ただのアジ演説ではないか。
まぁ、ここまでは評論と名を借りた無駄話の類だと気軽にスルーするつもりだったが、
「集団自決」のに関して独自の見解を出すのではなく、「売れない雑誌」に出ている「売れない評論家」の論を丸投げしてきた。
「売れない評論家」とは山崎行太郎氏につけた池田信夫氏の言葉。
山崎氏については2月7日付け琉球新報社会面で囲みつきで次のように紹介されている。⇒憤死!二人のサムライ 【追記】あり
保守論壇に「身内」から異議
<「集団自決」訴訟>
山崎行太郎氏
知的退廃と批判
自社論調に合致する論者はどこからでも探して来て大きく紹介するという沖縄マスコミの特徴を示す典型的な記事である。
◇
池田信夫氏が曽野綾子さんと対談した雑誌『SAPIO』(2007年11月28日号)に山崎氏が自分のブログで「曽野氏は『沖縄ノート』を誤読した」として批判したことから論争になりかかった。
なりかかったと言うのは、池田氏の方から「(売れない評論家の)売名に協力する気はないのでもう相手にしない」と打ち切られたから。
相手にしない池田氏の処置は正解で、この山崎という人物「2ちゃんねるで荒し行為をしていた自称評論家 」で 次のようなスレッドが経っているくらいだ。
このような人物のご高説を大きな記事にしたり、佐藤優氏が自分のコラムに丸投げしたりの沖縄紙。
その反面、異論には紙面をめったに提供しない。
やはり沖縄の言論空間は異常である。
ちなみに山崎氏は佐藤優氏と雑誌で対談もしており、山崎氏のブログによると近々沖縄の新聞にコラムを書く予定だという。
↓
文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』へようこそ!!!
参考:「毒蛇」こと山崎行太郎について デマ流布&掲示板荒らし http://www.geocities.jp/soit5/b/yamazaki.html
<山崎は、毒蛇というハンドルで田口ランディの盗作問題を検証するスレッドやサイトに、下品なオヤジギャクやAAアートを大量に貼り付けていたそうです。いい歳して哀れすぎます。バカ丸出しのランディ擁護論を書いて、それをネット上で叩かれたので、AAアートで荒し行為・・・・こういう人生間違えてしまった学者くずれ(というか学者にも作家にもなれなかったくすぶり)はプライドだけは高いので始末が終えないのだ。劣等感を刺激されると逆上する。ネットというのはこういう連中に鬱憤を晴らす場を与えてしまった。>
◇
以下は 池田信夫 blog の空気読め(2007年12月)よりの抜粋引用。
(*)先日の実名公表が大反響だったようなので、好評(?)に答えて実名シリーズ第2弾:山崎行太郎とかいう自称評論家が、曽野氏の発言で「巨魁」と表記されているのを「誤読」だと書いているが、これは対談なんだよ。彼女は「キョカイ」と発音し、それを「巨魁」と誤記したのは編集部である。売れない評論家は、対談もやったことないのか。だいたいこんな表記の問題は、論旨と何の関係もない。2ちゃんねるで荒らしをやっているようなイナゴ以下の人物が、評論家を自称するとは笑止千万だ。<
以下は同記事のコメント欄よりの引用。
◆大江氏の弁明 (池田信夫)
2007-11-22 16:49:00
山崎行太郎という自称評論家が、予想どおり「反論」しているが、対談記事ではゲラをチェックする人もいるし、しない人もいる。曽野氏は非常な高齢だから、校正は目に負担なので、おそらくざっと見ただけだろう。他のメディアでは正確に表現されている。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/071023/edc
0710230343000-n1.htm
So what? この誤字が論旨とどういう関係があるのかね。きみの誤字脱字だらけの記事こそ、ちゃんとチェックしたほうがいいんじゃないの。こんなイナゴ並みの無名評論家の話はどうでもいいが、重要なのは11月20日の朝日新聞の「定義集」というエッセイに書かれている大江氏の弁明だ。
<私は渡嘉敷島の山中に転がった三百二十九の死体、とは書きたくありませんでした。受験生の時、緑色のペンギン・ブックスで英語の勉強をした私は、「死体なき殺人」という種の小説で、他殺死体を指すcorpus delictiという単語を覚えました。もとのラテン語では、corpusが身体、有形物、delictiが罪の、です。私は、そのまま罪の塊という日本語にし、それも巨きい数という意味で、罪の巨塊としました>
つまり「罪の巨塊」とは「死体」のことだというのだ。本当にそのつもりだったとすれば、彼の日本語感覚は相当おかしいし、そんな解釈は公的には通らない。また赤松氏を「悪人」と書いたことはないというが、「者」とか「アイヒマン」とか、もっとひどい悪罵をつらねている。これが日本軍の「タテの構造」をさす記述であって個人のことではないという話も、原文にはなく、法廷で初めて出てきた話だ。「日本軍のタテの構造」が「者」であるというのは、どういう意味かね。日本語をまともに理解も記述もできない人物が「作家」や「評論家」として営業しているのは困ったものだ。
◆お笑いネタ (池田信夫)
2007-11-22 22:37:32
彼の売名に協力する気はないので、もう相手はしないけど、その筋ではけっこう有名なんですね。2ちゃんねるには「【自称文芸評論家】山崎行太郎の自費出版人生」というスレまで立っている:
<齢56歳にしてこれまでの著作はたった2冊という、お仕事の捗らない自称「文芸評論家」。それも1冊は三島由紀夫をめぐる妄想小説だから、評論家としての仕事は生涯に自費出版でわずか1冊。……なのに小心者の大言壮語、文芸評論よりもインチキ経済評論が大好きな床屋談義オヤジが今日も他人の迷惑かえりみず埼玉大学で留学生にハッタリ咬まして吠えまくる。荒ぶる劣等感を処理しきれずに坪内祐三や福田和也に夜襲宣言までする始末・・・>http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1080200277/l50
◆バカその2 (池田信夫)
2007-11-24 23:17:58
自費出版の自称評論家にも興味がありません。情報をコメントするのはともかく、リンクを張るのはやめてください。
◇
昨年の佐藤氏の沖縄マスコミへの登場は「教科書から集団自決の記述が削除された」と平気で述べるように沖縄タイムスの論調に丸投げの発言だった。
今年になって琉球新報へ連載コラムは、忙しいくて手が回らないのか、「ウチナー評論」とは名ばかりで他の評論家に丸投げ。
くれぐれも「ウチナー丸投げ評論」の誹りを受けないように・・・。
★佐藤優氏について触れたエントリー
◆佐藤優氏の歴史認識の誤り 保革超えた政治闘争?
◆教科書は人民裁判で 「佐藤優の教科書論」
◆県警発表「4万2千人」 11万人は幻だった
|
よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします