狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

米兵暴行は推定無罪?

2008-02-18 11:40:34 | ★米兵事件

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「それでも地球は動いている。」

とガリレオはつぶやいた。

教会から迫害を受けるが、ガリレオは自分の主張をまげることなかった。

結局、有罪の判決を受けた。

ガリレオの主張はしりぞけられた。

しかし、真実をまげることはできない。

ガリレオは死ぬまで、監禁生活を送った。

                      *

ガリレオは「真実」を守った。

だが、沖縄には「(不都合な)真実」を隠蔽する勢力がある。

「それでも少女に非はない」・・・琉球新報の今朝の社説の見出しである。

米兵の罪状は確定していない。

だが、琉球新報は米兵の犯行を断罪した。

「繰り返される凶行」(12日夕刊社会面トップ見出し)と・・・。

派手なキャンペーン記事を張ってきた。

一週間経過で、論説委員の熱した頭も醒めてきた。

事件の本質が見えたのだろう。

過去の事件とは似て非なるものと。

当然批判もあったのだろう。

良識ある読者から。

行き過ぎた報道だと。

容疑者への集団リンチでは、とも。

 

それでも少女に非はない」という社説のタイトル。

タイトルは新報記者の心の葛藤を物語る。

語るに落ちたぞ、琉球新報。

(琉球新報ウェブ記事は、午前8時現在未だアップされていません)

 

必死になって自己の暴走記事を弁護する気配は昨日の 「悪いのは被害者じゃない」  (琉球新報 2/17 9:52) にも現れている。

  <・・・・ どこの社会でも同じように、罪を犯す者はいる。しかし、どんな背景があろうとも加害者がいなければ犯罪は成立しない。悪いのは絶対に女の子ではない。
(松堂秀樹、八重山支局)

八重山支局員まで動員して、・・・。

琉球新報もエライこっちゃ!


                      *

今朝の新報は6回続いたワッペン連載特集「米兵女子中学生暴行事件ー衝撃・悪夢・再び」の最終回でもある。

今日の副題は、

犯罪抑制策

実効性に関係者疑問

よくもまぁ、この程度の事件で6回も特集記事を書き続けたものだと記者の努力には感服もするが・・・。

署名記事のせいか記者が真面目に取材すればするほどお笑い記事になってしまうのはまことにお気の毒。

お笑い記事はたくさんあるが、一つ例を挙げると、

昨日の「⑤防犯カメラ」の記事。

「繰り返される凶行」という視点からマスコミや「プロ市民団体」は「防犯カメラ」の設置に熱心だが、當銘、宮城の両記者は熱心に沖縄市の幹部に取材をしている。

沖縄市幹部は「カメラがあれば今回の事件は防げたとでもいうのか」と疑問を示す。 拉致現場となった施設には監視カメラがあった。 県警の求めに応じ、施設は映像を閲覧させている。 カメラが在る場所で被害者に声をかけている。>

マスコミや「プロ市民団体」が主張する「監視カメラ設置」案がいかに「事件」の本質を見誤っているかを示したお笑い記事だ。

熱心に取材して「不都合な真実」を記事にした記者さん、上司に怒られなかったのだろうか。

参考⇒難題、米兵犯罪の抑止 防犯カメラ・共同巡回提案したが写真付き記事(02/16) <沖縄県警幹部は、防犯カメラについて「沖縄は米軍基地も、兵士が出入りする盛り場や遊び場所も多い。監視しても追いつかないだろう。仮に設置するとすれば、基地のゲートなどで車の出入りを記録しておくぐらいではないか」と懐疑的だ。>

県警が閲覧したカメラの映像には他にも「不都合な真実」が映っている可能性がある。

その懸念を打ち消そうとする表れが今頃になっての、

「それでも少女に非はない」という社説だろう。

                     *

事件発生後一週間を経過して事態は思わぬ方向、

というより、一部には予想された方向へ展開しつつある。

■自白無し、証拠無し、頼みは証言のみ■

容疑者の米兵は推定無罪で釈放?

地元紙は相も変わらず「事件」は確定済みであるかのように連日扇動記事を書いている。⇒120人、基地撤去訴え/那覇で集会

米兵女子中学生暴行 超党派大会へ論議  (2/17 9:49)

ちなみにこの集会の動員数は「120人」であり、「120万人」ではないから念の為。(笑)

 

地元紙はあまり触れたがらないが容疑者の米兵は一貫して犯行を否認している。↓

米兵「拒まれ乱暴せず」 沖縄少女暴行事件http://www.asahi.com/national/update/0213/SEB200802130020.
html

2008年02月14日07時24分

 <在沖縄米海兵隊員が中学3年の女子生徒(14)に乱暴したとされる事件で、強姦(ごうかん)容疑で逮捕された2等軍曹タイロン・ルーサー・ハドナット容疑者(38)が沖縄県警の調べに対し「女子生徒に関係を迫ったが、拒まれたので乱暴はしなかった」と供述していることがわかった。県警は容疑者宅から押収したワゴン車やジャンパーを鑑定するなどして、慎重に裏付けを進めている。>

  <これまでの調べで、ハドナット容疑者は車内で女子生徒に抱きついたり、わいせつな行為を迫ったりしたことは認める一方、「拒まれたので無理強いはしなかった」などと容疑を否認しているという。 >

 <また、沖縄市内で声をかけた女子生徒をバイクに乗せ、自宅に連れていった後、車で連れ回したとされていることについても、「無理やりではなかった。相手がいやがっている様子はなかった」と説明。「脅すようなことはしていない」とも話しているという。 >

                      ◇

これまで地元紙があまり触れなかった捜査の進捗状況が昨日の読売報道で明らかにされた。

沖縄の米兵暴行から1週間…抗議の県民大会計画

 沖縄県で起きた米海兵隊員による女子中学生暴行事件から17日で1週間。県警の調べに対し、容疑者は乱暴について否認を続けている。被害に遭った少女(14)は事件から間もないため心理的なショックはまだ大きく、県警は「積極的な聴取はできていない」という。一方、事件への抗議の声は広がり続けており、政府は迅速に再発防止策を打ち出し、県民感情に応えようとしている。

 ■捜査
 キャンプ・コートニー(沖縄県うるま市)所属の2等軍曹タイロン・ハドナット容疑者(38)は調べに対し、車内で女子生徒にキスをしたり体を触ったりしたことは認めている。県警によると、容疑者の態度は強圧的ではなかったと見られているが、捜査幹部は「まだ14歳の生徒が、米兵の『支配下』にある強い恐怖感から激しく抵抗できなかったため」と悪質性を強調する。

 今回の事件は、被害者側からの告訴がなければ起訴できない親告罪。否認が続けば被害者の証言が頼りだが、事件を思い出しながら県警の事情聴取に答えることは苦痛を伴うだけに、告訴取り下げも懸念される。県警は生徒の心理状態を見守りながら慎重に捜査を進めている。(略)

 

                                                  ◇

>告訴取り下げも懸念される。

うーん、予想されたとはいえ、

えらいこっちゃ!

復習のため12日の琉球新報記より、事件発生から容疑者逮捕までを時系列で記してみよう。

①10日20時30分頃 沖縄市でハドナット容疑者が少女に声かけ自宅へ

②同日22時35分頃 容疑者が北谷町内路上の車内で犯行に及ぶ

③同日23時前 警官が解放された少女を保護

④11日2時13分 沖縄署が容疑者を自宅で逮捕

⑤11日琉球新報朝刊⇒事件第一報 社会面に小さく
「女子中学生 車で拉致」「2時間半後解放」「外国人の男逃走」

⑥11日19時28分沖縄署が容疑者宅を家宅捜索 証拠物押収

 

琉球新報の第一報は③と④の間の少女が保護されて容疑者が未だ逮捕される前の警察発表に基づくもの。

警察発表の時期では容疑者が少女を「連れまわした」程度の認識だったことは沖縄タイムスが警察発表を記事にしなかったことででも解る。

だが日が変わって11日になって少女が前言を翻し「暴行」と証言するや、

沖縄タイムスは色めき立って前代未聞の号外を出すに至る。

その間、容疑者は一貫して犯行を否認している。

一夜明けて証拠は残存していたのか。

容疑者の逮捕は現行犯ではなく、「犯行」は少女の証言だけで確定的証拠が無いのではないのか。

一夜明けて夕方になってから容疑者の自宅を家宅捜索して遅すぎる証拠押収は、確定的証拠が無いからでは無いのか。

④の容疑者逮捕から⑥の家宅捜索まで17時間も経過しており、常識的には時間が空きすぎでは。

予定していた残存証拠が出なかったのでは。

某ブログの書き込みにこんなコメントもあった。

 <一方で加害者の米兵は行為に至っていないと取調べに答えているようです。
かつての大昔のレイプ事件では被害者を医師が診断して傷つけられていることで犯行を裏付けていました。(略)>

この時点で確定的証拠が見つからないというのは何を意味するのか。

容疑者が犯行を否認し罪状が未確定の場合拘留期限は一般的に逮捕された翌々日から十日め二十日目と聞く。(土 日も含まれる)

勾留の期限は勾留請求の日から10日間(刑事訴訟法第208条1項)。裁判官がやむを得ない事由があると認めたときは検察官の請求により,最大10日間の延長が認められる(同条2項))>

未だ拘留期限には間があるようだが、最後まで容疑者が否認を続け、尚且つ確定的証拠も無い。 更に被害者の少女の証言が曖昧だったら、(監視カメラ映像と比べて)読売記事が言うように告訴取り下げも考えられる。

だが、事ここまで至っては地元マスコミ、左翼団体は告訴取り下げを拱手傍観するはずがない。

あらゆる手段で「不都合な真実」の封殺に必死になるだろう。
 

                        ◇

■米兵は推定無罪?■

容疑者の米兵に推定無罪の可能性が出てきた。

これまで地元紙は容疑者の犯行は確定したかのような報道を続けているが、

当日記は、これは罪状が未確定のままのマスコミによる集団リンチだと批判してきた。

容疑者は依然として否認しているし、確定的証拠があったとの報道もない。

唯一の頼りは、被害者の証言だがこれも一夜明けてからの証言変更であり、

読売記事によると、被害に遭った少女は事件から間もないため心理的なショックはまだ大きく、県警は「積極的な聴取はできていない」という。

少女にとっての心理的ショックは、むしろ連日大騒ぎする新聞記事や地元テレビでニュースの度に繰り返されるアナウンサーの絶叫ではないのか。

少女の証言が曖昧なら当然告訴取り下げも考えられる。

そうなると「推定無罪」で釈放されるわけだが、これまでマスコミの異常な暴走記事はそのままではすまないだろう。

米兵によって名誉毀損で訴えられたら沖縄二紙はどのように弁明するのだろうか。

「集団自決」と同じように

「犯行(強姦)の有無は問題ではない」。

「米軍基地があることが問題だ」。

と得意のすり替え論で逃げるつもりなのだろうか。

強姦罪の立件には「やったかやらなかった」が問題なのですよ! 

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