慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『春愁』『孤独を楽しむ』

2025年03月09日 | 生活
🌸はじめに1

 ☆五木寛之氏の本読むの久しぶりです
 *昔と異なり本のページ数減りましたね
 *しかし、いつもなるほどと、何かを学べます
 ☆『青春の門』『大河の一滴』が特に印象深いです

「春愁」という感覚
 ☆「秋」という字の下に「心」と書いて、「愁」という言葉がある
 *「憂」は、国を憂えるなど何か対象があっての心のわだかまり
 *「愁」は、自分自身の問題で、なんとなく心が晴れず、寂しい心持ち
 *春愁というのも、そのひとつです
 ☆愁いがくっきり見えてくるのが高齢期の特徴
 *愁いを逆手にとって、それを楽しむという生き方もあるのでは
 ☆内科を開業されていて、医師で俳人としても活躍された方
 *この方の晩年の作に、 『春愁や老医に患者のなき日あり』の句
 *筆者はこの句が好きで、桜の季節になるといつも思い出すのです
 ☆筆者のイメージするのは、こんな情景
 *若い頃どこかの大病院の院長で活躍され、名医とうたわれた医師
 *定年退職後もまだまだ人の役に立ちたいと
 *自宅に診療所か医院を開かれた
 *日々、あのおばあちゃんはどうしているだろう等
 *考えて過ごしているうちに、老いもさらに深まってきた
 *ある日、いつものように白衣を着て診察室で待っているけれど
 *どういうわけか患者さんが誰も来ない
 *こういう日が続いて
 *「いつか誰ひとり訪れる人がいない時が来るんだろうな」などと
 *思いながら窓の外を見ると、桜がちらほら散り始めている
 ☆老医師がしみじみと来し方行く末を考えている風景
 *焦っているわけでもないし、淡々と、おだやかに行く春を惜しんでいる
 *ある意味で、高齢の医師にとっても
 *寂しいけれども非常に幸せな状態だと思う
 *この中の「春愁」という言葉もとてもいい
 ☆ごく自然に現実を認め、愁いをしみじみと味わう
 *こうした境地は、まさに高齢者ならではの甘美な時間

「孤独」を楽しむ1
 ☆老いにさしかかるにつれ、孤独を恐れる人は少なくない
 *体が思うように動かず、外出もままならない
 *訪ねてくる人もおらず、何もすることがなく
 *日々、世の中からなんとなく取り残されてしまった感じで
 *寂しいし、不安だし、人によつては鬱状態におちいりかねない
 ☆孫たちに囲まれて「おじいちゃん」「おばあちゃん」と
 *大事にされる古典的な老後を夢見る向きもあるでしよう
 *しかし現実は、なかなかそうはいかない
 ☆現実に孤独と向き合ゎざるをえない人は、少なくない
 *筆者自身は、もともと群れるのが苦手で
 *孤独に偏する性分だという面もありますが
 ☆歳を重ねれば重ねるほど、人間は孤独だからこそ
 *豊かに生きられると実感する気持ちがつよくなってきた

「孤独」を楽しむ2
 ☆孤独な生活の友となるのが、例えば本
 *筆者の場合、子ども時代を当時の植民地で過ごし
 *周囲にあまり同年代の子どももいなかつたことから
 *ひたすら本にのめりこむ習慣がつきました
 ☆読書とは、著者と一対一で対話するような行為です
 *体が衰えて外出ができなくなっても、誰にも邪魔されず
 *古今東西のあらゆる人と対話ができる
 *本は際限なく存在しますから、孤独な生活の中で
 *これほど心強い友はありません
 ☆視力がおとろえて、本を読む力が失われたとしても
 *回想する力は残っている
 *残された記憶をもとに空想の翼を羽ばたかせたら
 *脳内に無量無辺の世界が広がっていく
 *誰にも邪魔されない、ひとりだけの広大な王国です
 *孤独であればあるほど、むしろこの王国は領土を広げ
 *豊かで自由な風景を見せてくれる
 ☆歳を重ねるごとに孤独に強くなり
 *孤独のすばらしさを知る
 *孤立を恐れず、孤独を楽しむのは
 *人生後半期のすごく充実した生き方のひとつだと思う
                         (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『孤独のすすめ』



『春愁』『孤独を楽しむ』
(『孤独のすすめ』記事他より画像引用)

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