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科挙(壮大な無駄なシステム)5

2022年07月25日 | 歴史
🌸科挙(壮大な無駄なシステム)5

壮大な無駄
 ☆科挙の試験、「学校試」から「会試」まで
 *試験内容はすべて『四書五経』
 ☆受験生たちはひたすら何十年も儒教の古書を読み続ける
 *美しい詩を書く勉強をひたすらする
 ☆これが、実際の政治や行政に何の役に立つのか疑問だ
 ☆儒教とは何か?
 *敢えて乱暴に一言で言ってしまうと
 *「上の者を敬って、社会秩序を守れ」との教え
 *為政者のための社会規範のようなもの
 *科挙とは、皇帝にとり都合の良い官吏を採用する試験だ
 *試験は、1300年の長きにわたつて行われてきた
 ☆科挙の試験が、中国の発展を遅らせてしまう要因の一つになった
 *『四書五経』が最高の学問となり、他の学問は価値のないものになる
 *明以降の中国で自然科学や数学が遅れたのは科挙のせいだ
 ☆科挙の歴史から見ると「壮大な無駄」です
 *一握りの官吏を生み出すために
 *多くの俊秀を使い捨てにしてきた
 ☆彼らが物理学、化学、土木技術などの道に進んでいたら
 *中国社会はどれほど発展したのだろうか
 ☆科挙の壮大な無駄=万里の長城を思い出す
 *歴代中国王朝は何千キロにもわたる長城を建設し続けた
 *現実には長城は北方騎馬民族の侵入を防げず
 *壮大な無駄をやり続けた
 (防禦の兵がいなければ、長城などは三日もあれば壊せる)

科挙の落伍者たち
 ☆何年も死ぬほどの勉強をしても報われなかった者たち
 *多くは完全な人生の落伍者となった
 ☆魯迅の小説で『孔乙己』という作品
 *主人公は孔乙己と呼ばれている老人
 *孔乙己は科挙の落第者だった
 ☆科挙の落伍者の中には単に社会の落伍者で終わらず
 *犯罪者やアウトローになる者も多かった
 *一番の大物が洪秀全で「太平天国の乱」を起こした
 *この乱によつて失われた人命は1千万人
 ☆立派な官僚を生み出すためのシステムが、悲劇を生んだ

日本の場合の教育
 ☆日本では江戸時代に寺子屋などの多くの私学があった
 *庶民たちが読み書きや算盤を習う
 *彼らの勉強は上の学校にいくためのものではなく
 *官吏になるためのものでもない
 ☆ 一般教養を学ぶため寺子屋などに通った
 ☆江戸時代のベストセラーに『塵劫記』いう数学の本
 *ピタゴラスの定理や方程式などが記載されている
 *庶民たちに売れ、 一家に一冊はあったとも言われている
 *江戸の庶民は趣味と楽しみで数学を勉強していた
 *もちろん、古典の勉強も好きでした
 ☆幕末に西洋の科学文明がどっと押し寄せてきた
 *多くの日本人にはまるで馴染みのないもの
 *当時の日本人はあっという間に吸収し
 *驚くほどのスピードでヨーロッパの科学文明に追いついた
 ☆その理由は庶民に、それだけの下地があったため
 *幕末の頃、 2つの藩が自力で蒸気船を作り上げている
 ☆学問と言えば『四書五経』でしかなかった中国
 ☆欧米列強に領土を蚕食され、半植民地となった
 ☆その大きな理由の一つに「科挙」にあったと筆者は思う
                     (敬称略)                                     
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 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『禁断の中国史』








科挙(壮大な無駄なシステム)5
(ネットより画像引用)

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