ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

こなきじじい…

2008-11-09 14:40:10 | 時事(国内)
先日の緒形拳といい、一昨日亡くなった筑紫哲也といい、
やはり突然の訃報には驚かされる。それもあの人は今的な
過去の方ならまだしも、つい最近ついこの間までテレビで
見ていたような方だとなおさらである。

筑紫哲也の場合はメインキャスターから退いていたとはいえ、
ガンも克服し、その後は特に危ないなどという話も聞かなかった
ので、いずれ番組復帰か活動を徐々に再始動し始めるか…
と思っていた矢先であった。

特にしゃべりが上手かったり、アクの強さで売るようなテレビ人
ではなかったが、その無個性こそが個性だったのかも知れない。
その点では久米宏とは対照的であった。
今では夜のニュース戦争と言われた頃が懐かしく感じる。
今はその痕跡すら残っていないが…

今彼の代わりになる人がいるかといえばなかなか
思いつかない。恐らく時間が経てば経つほどに、
彼の死がとても残念に思えてくるのだろう。

彼がテレビで見せた抑えの効いた静かな反権力的な姿勢は、
亡くなってもなおネット右翼の攻撃材料のようだが、裏を返せば、
それほどに彼の発言が影響力を持っていたということの証でもある。
滑舌は悪かったが、個人的にはもの静かなジャーナリストとして
好んで視聴していた。

学生時代、友人の一人が、当時NEWS23の彼のスタイリストをしていた。
番組が始まってから3年ほどは、彼が番組で着用するネクタイとシャツは、
この友人が担当していたそうである。この友人曰く、「彼は相当のヘビー
スモーカーで、いつもタバコ臭が凄かったと、そして誰に対しても
穏やかで優しいおじさんだよ」と語っていた記憶がある。

当時、そんな筑紫哲也の笑った顔が、鬼太郎に出てくる
「こなきじじい」に似ていると言っていたなー。 

合掌



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