「退職金を返還しろ…」などと未だ尾を引く問題となっている
前自衛官高官の論文とやらを先日読んでみた。
彼の論文は、日中戦争も太平洋戦争も日本は戦争に引き込まれた
被害者だと論じ、現在では多くのアジア諸国が大東亜戦争を
肯定的に評価していると結論付けている。
しかし肝心の日本が戦争に引き込まれた被害者だとという根拠は、
対中、対米戦争のすべてが、共産党政党の国際組織(コミンテルン)
による陰謀だったと述べており、その多くが我々の知る一般的歴史
認識とは相当かけ離れているものであった。
おそらく彼のこのような認識は、数ある歴史書の中の一部から
拡大解釈したものだと思われるが、中には小説まがいのものも
多分に含まれており、その手の専門家の方々には失笑を買って
いるに違いない。
しかし、そもそもR35~R40に当たる私達の世代の多くの人々は、
学校教育の中で、明治から昭和初期にかけての現代の歴史をしっかり
学んでいないような気がしている。授業で習う歴史は縄文時代から
始まり、3学期の学期末になりやっと現代史に入る。それも駆け足で、
主な出来事の年表ばかりを暗記する為、「なぜ、戦争が起きたのか?」
などの詳細は、先生から教えてもらうことなく終了している。
藤原鎌足や小野妹子も大事なのだろうが、現代を生きる人々に
とって一番知らないといけない歴史は、そこまで遡ったものでは
なく、現在に通じる幕末から始まる明治、大正、そして昭和初期
と、この辺りのほうがよほど必要知識として重要なのではないだ
ろうか?
元自衛隊高官の話に戻ると、個人個人がどう考えようと本来は自由
である。しかし、あまりにも現実離れした思考や、偏った思想は、
時に、人格を疑われる要因にも成りかねない。
長年勤めて上げせっかく出世したのに、最後は降格して退職。
その原因が自分の思想を綴った一枚の論文だとは、なんとも
虚しい気がするが…。
まぁ、極左思想の自衛隊高官よりは、まだましだったのかも…
(そんな人はいないか…)
前自衛官高官の論文とやらを先日読んでみた。
彼の論文は、日中戦争も太平洋戦争も日本は戦争に引き込まれた
被害者だと論じ、現在では多くのアジア諸国が大東亜戦争を
肯定的に評価していると結論付けている。
しかし肝心の日本が戦争に引き込まれた被害者だとという根拠は、
対中、対米戦争のすべてが、共産党政党の国際組織(コミンテルン)
による陰謀だったと述べており、その多くが我々の知る一般的歴史
認識とは相当かけ離れているものであった。
おそらく彼のこのような認識は、数ある歴史書の中の一部から
拡大解釈したものだと思われるが、中には小説まがいのものも
多分に含まれており、その手の専門家の方々には失笑を買って
いるに違いない。
しかし、そもそもR35~R40に当たる私達の世代の多くの人々は、
学校教育の中で、明治から昭和初期にかけての現代の歴史をしっかり
学んでいないような気がしている。授業で習う歴史は縄文時代から
始まり、3学期の学期末になりやっと現代史に入る。それも駆け足で、
主な出来事の年表ばかりを暗記する為、「なぜ、戦争が起きたのか?」
などの詳細は、先生から教えてもらうことなく終了している。
藤原鎌足や小野妹子も大事なのだろうが、現代を生きる人々に
とって一番知らないといけない歴史は、そこまで遡ったものでは
なく、現在に通じる幕末から始まる明治、大正、そして昭和初期
と、この辺りのほうがよほど必要知識として重要なのではないだ
ろうか?
元自衛隊高官の話に戻ると、個人個人がどう考えようと本来は自由
である。しかし、あまりにも現実離れした思考や、偏った思想は、
時に、人格を疑われる要因にも成りかねない。
長年勤めて上げせっかく出世したのに、最後は降格して退職。
その原因が自分の思想を綴った一枚の論文だとは、なんとも
虚しい気がするが…。
まぁ、極左思想の自衛隊高官よりは、まだましだったのかも…
(そんな人はいないか…)