ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

存在感

2008-11-21 19:33:07 | 時事(海外)

以下は、アメリカCIAによる2025年の
世界情勢の予測である。

「米中印の3国時代の到来、日本はこの3国の板挟みに陥る…」
ということである。そして、米国の影響力が衰える一方で、
中国やインドが著しく台頭するそうである。

日本は大幅な外交戦略の見直しを迫られ、埋没感が強まる、
と指摘されている。

充分にありえそうなストーリーだ。

昔のイソップ物語に、「こうもりの話」というのがあった。
コウモリが鳥と獣の両方に取り入ろうとして最終的に
どちらからも 村八分 にされたという話しである。
日本は、米国に寄ると中国に叱られ、中国寄りになると
米国ににらまれる。

まさに、こうもりそのものである。

では、日本はどのような方向へ行くべきなのか?

米中印が、政治大国ならいっそのこと日本は庶民大国路線では
どうなのか…?

そもそも、考えてみると日本は元来、庶民大国なのである。
まず日本の食文化なんてその典型で、世界中どこの国に行っても、
その国でもっとも美味しい料理は、まず偉い人が食したが、
日本では、殿様はたいてい粗食であったとの記録がある。
では日本で一番おいしいものを食べているのは誰かというと、
ずばり生産者なのである。
魚を食べるなら、漁師が一番旨い魚を食べているし、米作り農家なら、
どこの家でも自家用の「美味い米田」と、出荷用の「量産品の田」
と分けているのが一般的だ。これは江戸時代の頃からそうである。

世界に広まったカラオケ、マンガ、アニメ、オタクなども庶民文化だし、
黒沢映画に描かれる世界は、闊達な庶民の姿だ。歌舞伎や落語、
お笑いに講談、浪花節、演歌、そして歌謡曲など、どれもみんな
庶民文化である。

古くから庶民にあだなすものは、悪代官とされ、更迭の憂き目に
あったのである。

世界にその存在感を示す方法は、何も政治大国や経済大国に
なるだけでは ないはずである。

豊かな庶民文化を通じて、文化大国として世界にその存在感を示して
行く、何かそのようなところに、日本のあるべき姿というか、向かう
べき道があるような気すると、勝手に思っている。



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