タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

これなら納得です

2020年06月14日 | 山歩きから
新型コロナウイルの問題が発生し、自粛要請や緊急事態宣言などなど、世の中が大変の状況になっているのはご存知の通りです。

その状況の中で山歩きを継続するため、タカ長もそれなりの努力をしています。

関係機関のホームページを閲覧したり、衰えた頭をフル動員して考えたり。

その中には山岳4団体の要請文やガイドラインのように、タカ長のご機嫌を損ねるものもあります。

そのような中で、初めてタカ長の琴線に触れる文章に出会いました。

    

山を愛する全ての皆様へ、と題する日本山岳医学会のホームページに紹介された文章です。

全文を紹介します。


「正しく怖がりましょう」

何度となくこの言葉を聞かれたのではないでしょうか

怖がることを怠ると、密かに忍び寄る病が人々を飲み込んで行きます

でも、恐れすぎると、楽しみは断たれ、時に仲間との亀裂さえ生みます

これ、何かよく似ていると思いませんか



山を目指す時、怖がることを忘れると、人は命を落とします

でも、恐れすぎると、喜びも仲間と健闘を称え合うこともありません

そうです、山を愛する人は、この言葉を最もよく理解している人です

当然です

ウイルスも、登山者がその脅威を良く知る自然の一部ですから



だから今、我々は範を示さねばなりません

小さな幸でも大きく喜ぶことができる、そんな心の豊かさを

臨機には私意を抑え、耐える強さを

たった一人の心無い行為であっても

全ての登山者の善意が損なわれると知っているのですから
                    
                      (2020.06.12 代表理事・臼杵尚志)


    

タカ長のように里山ばかり歩く人も、ヒマラヤの高峰を登る人も、同じように「山を愛する人」です。

この文章ならその両方に受け入れられると思います。山岳4団体の要請文のような「上から目線」も感じません。

山岳4団体の文章は、山を知らない官僚でも書くことが出来ます。しかし、この文章は、山と真摯に向き合っている人でないと書くことは出来ません。

    

山を目指す時、怖がることを忘れると、人は命を落とします
でも、恐れすぎると、喜びも仲間と健闘を称え合うこともありません


この感覚にはヒマラヤ級も里山級もありません。マジメに山と向き合っている人なら誰もが共感を覚えるはずです。

    

いい言葉に出会ってご機嫌を直したタカ長、ここに書かれていることを胸に刻み、山歩きを継続してゆくつもりです。

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