タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

ラインが消えた

2020年12月26日 | 山歩きから
ラインが消えた、と言ってもあのLineではありません。

タカ長が山を歩いている時に見ている、登山道の上の「目に見えないライン」のことです。そのラインのことで他の登山者と話したことはほとんど無いので人さまのことは分からないのですが、タカ長の目には確かに見えています。

たとえば、裏山の椿尾根ルートのように広い登山道でも、その日そのとき自分が一番楽に登れそうなラインがあり、そのラインに沿って歩いています。

登山道の上にトラロープのようなものが延々と伸びている感じです。そのラインに沿って歩くのが習い性になっていますから、平素は深く意識することはありません。

ところが、そのラインが突然消えてしまった経験をしたのです。

    


今年の5月はじめに広島・山口県境の鬼が城山に登りました。

山頂から北に縦走して、馬頭観音の近くから東に下りれば半日コースですが、その日はさらに北方向に歩いて、冠高原の松の木峠を目指すことにしました。タカ長にとっては初めてのルートです。

北方向にルートを取ってしばらく行くと深い笹が現れました。ソロ登山で他に登山者がいないので写真では分かりませんが、背を没するほどの笹です。

当たり前のことですが、ここではそのラインを見ることが出来ません。

苦労してここを通過すると再びラインが見えてきました。

    

875メートル地点の近くでゆっくりとランチタイム。
初めてのルートですが、このあたりはラインが見えているので不安はまったくありません。

昼食を済ませて活動を再開、そのラインにそって下りて行きました。

    

特別な地形があったような記憶はありません。

このような感じのところを歩いて行きました。そして、、、、

    

このような広いところに出ました。放牧地だったところのようです。

ここに出るとそれまで見えていたラインが突然消えてしまったのです。

いくら凝視してもラインは見えません。ルートを間違ったのかと思いひき返してみると、そこまで歩いて来たラインはハッキリ見えるのです。

そのラインを補足するようなテープもありました。

再び広いところに出て見ましたが、どんなに見てもラインが見えないのです。

同じことをくり返すこと3回、どうしてもラインが見つけられないので、有視界飛行ならぬ有視界歩行で松の木に下りることにしました。

     

ローカルな山の地図を出しても意味ないでしょうが、矢印のところでラインが見えなくなりました。タカ長には初めての経験です。

    

このあたりは放牧が行われていたところです。その頃のものでしょうか、古びた柵のような物も残っていました。

今は荒れ地になっているところもあれば畑も見えました。

そのようなところにはラインが残らないのでしょうか?

その原因はタカ長には分かりませんが、ラインを読むことがすべてのルートだったら困ったことになったはずです。

その時は進むべき方向も分かっていたので問題はありませんでしたが、ことラインについてはまったく見えなくなり、マジあわてました。

そのような経験をして、いつも目に見えないラインに沿って歩いていることを実感したわけです。


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