高橋洋一・東洋大教授(53)東京・板橋。
もし、ロッカーの鍵を掛けていたら、もしブルガリの高級時計をしていなかったら、もし物欲に惑わされなかったら、「もし」のつく人生の転変は誰にでもある。盗んだのは現金5万円入りの財布とブルガリの高級時計30万円相当。
高橋洋一教授は、竹中平蔵の仕事仲間で無二の盟友、また小泉さんのブレーン官僚として郵政民営化など小泉さんを支えた東大卒の元財務官僚。
24日午後8時ごろ、練馬の温泉「豊島園庭の湯」の脱衣所で、67歳の男性が使っていたロッカーから財布とイタリア製の腕時計ブルガリを盗んだ。持ち主の男性はロッカーの鍵をかけ忘れていたという。防犯カメラに高橋の窃盗映像が映っており、午後11時頃、施設から出てきたところを逮捕された。 高橋教授は窃盗を認めた。鞄に現金入りの財布とブルガリの時計を隠し持っていたから言い逃れはできない。この人、他に余罪があるのではないか。それにしても財務官僚時代、30歳で高松の税務署長までやった名士なのであるが、一瞬にして「コソ泥」になってしまった転落人生。ところで、財務省の若手官僚を20代後半で地方の税務署長にするという「バカ殿」教育はもう終わりにしなければならない。明治時代の悪弊が今の時代にも生きているのだから、官僚帝国の汚濁だ。
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自衛隊のパトリオット・ミサイル3(PAC3)発射機。
ミサイルを発射する前に秋田で自爆したという。
空自の浜松基地を出発したミサイル部隊が秋田に到着した。しかし、秋田の新屋演習場に向かったミサイル車両が30日午後10時過ぎ、秋田県立野球場「こまちスタジアム」に迷い込んで、照明灯のコンクリート製土台に激しく衝突した。 3時間にわたって立ち往生したというから損傷がひどかった。何でも車体の右後方部をぶつけたらしい。信号で停止した際に隊列からはぐれ、球場に迷い込みコンクリートにぶつかったというから自爆だ。このミサイルシステムは米国から買ったものだが、システムの値段は何と1兆円。
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「母さん、心配かけてごめん。麻薬の密輸で韓国の警察に捕まっている」。
今年1月、横浜の母親へ失踪状態になっていた息子Aから突然、手紙が届いた。スーツケースの中身を知らないまま、覚せい剤の入ったケースを運ばされたことが書かれていた。手紙は、昨年10月末に連絡が取れなくなっていた東洋大学のA、25歳で、韓国・仁川の警察拘置所から出されていた。その手紙には携帯電話のサイトを見たのをきっかけに、韓国で逮捕されるまでの経緯が書かれていた。Aは携帯電話のバイト・サイトで「海外旅行して稼げる仕事」を見つけ、昨年10月初めに応募した。リーダーの男から、マレーシアから韓国に「荷物」を運ぶバイトをすれば30万円を支払うと言われ、20代の日本人女性運び屋と2人で成田を出国した。マレーシアで白人の男からスーツケースを1人一つずつ受け取り、その日の便で韓国に渡った。仁川空港の税関で、スーツケースの二重底に隠された覚せい剤を発見され、その場で2人一緒に拘束されたという。携帯サイトに書き込みをしていた組織の男は、元東洋大生の渡辺恭(20)、覚せい剤取締法違反で逮捕起訴され、事件発覚後、退学処分になった。渡辺は、「サイトで雇った人間を15人ぐらい海外に飛ばした」と供述している。このうち横浜のAも含め、少なくとも3人が韓国で逮捕されたことがインターポールを経て確認された。しかし渡辺も密輸組織の末端にすぎない。その背後には麻薬を取り仕切る組織暴力団が存在する。しかし、運び屋バイトの男女にも問題はある。普通の感覚であれば、「やばい物」だと直ぐに分かるはずだ。直感的には「麻薬」あるいは「拳銃」。ただ飛行機に乗って自身は手ぶらで移動するだけだから、30万円のバイト料は破格だ。そんな高額のバイト料を貰えるということは、危険な仕事の報酬だとすぐに分かる。中身は何か知らなくても、やばい仕事だとは思わなかったという言い訳は全く通用しない。マレーシアやシンガポールでは麻薬の密輸は死刑になる。いずれにしろ、高く痛い授業料を払ったものだ。甘い言葉と法外な報酬には危険がつきものだ。
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韓国を理解する為の国際結婚の現実。
韓国人男性と結婚し、現在、韓国に住んでいる日本人女性(桂子さん、仮名)との会話。
(じゅうめい) 今、どこに住まわれているんですか。
(桂子)スオンというところで、ソウルから車で南へ1時間くらいの地方都市です。
(じゅうめい) どういうきっかけで結婚されたんですか。
(桂子) 主人はスオンにあるSという家電メーカー勤務で、日本駐在の時に私がそこでOLをしていて、いわゆる職場結婚です。
(じゅうめい) 韓国人男性との国際結婚についてお聞きしたいのですが。
(桂子) 韓国人と結婚するということは、その人との結婚というより、嫁が相手の家に入るという感じ。私の場合、主人は長男でしたから。
(じゅうめい) 今、結婚生活はどうですか。
(桂子) 男性は結婚したら、釣った魚にえさを上げないと言われますが、韓国の場合もまったくその通りで、韓国に来たからこれから俺の言うことに従え、夫の両親にも韓国のやり方に合わせなさいと言われました。
(じゅうめい) 韓国は儒教の名残りがあり、厳しい縦社会です。男尊女卑は当然で、極端に言うと上にぺこぺこ下に厳しい。
(桂子) 韓国人はすぐに切れます。自分が気に入らないと怒る。嘘と人の悪口が好きですね。
(じゅうめい) 友達は出来ましたか。
(桂子)最初は物珍しく集まって来ますが、仲良くなったら私の物は皆の物になります。例えば勝手に冷蔵庫の物を食べたり、家の物を使ったり。 そして時間にルーズ。
(じゅうめい) 人の家に土足で入りこむ感じですね。いつも隣近所を監視しているような。
(桂子)プライバシーがない。話がコロコロ変わる。約束をしてもドタキャンが多い。
(じゅうめい) 一般的に、そういう人は多いですね。
(桂子)主人は自分の親を大事にして、嫁は二の次です。旦那が浮気をしても嫁が悪いからそんなことをしたと言われる。
(じゅうめい) 韓国は封建的雰囲気が、まだまだ強いですからね。そして今の問題は何ですか。
(桂子)文化,習慣、食事の違いは初めから分かっていましたから、それは考えないようにしています。なるべく韓国に合わせようと。ただ現実的には言葉の問題です。例えば、母親が見た目は韓国人でも、小学校レベルの読み書きしかできなかったら、うまくいかないでしょう。
(じゅうめい)アメリカやヨーロッパとは違いますからね。外見の問題もあるし、また欧米では日本人社会があるから、息をつけるところがある。
☆
(後記)韓国人との結婚は、お金の問題がつきまとうという。日本人だからお金を持っているのは当然、貯金があるなら言わないほうが賢明だと言う。韓国人と結婚しても、離婚して日本へ戻る人は多い。 韓国人は、ケンチャナ(大丈夫)とよく言うが、それは口癖みたいなものだから何も大丈夫ではない。子供がいなければ離婚で終りになるが、慰謝料を請求される恐れもある。子供がいれば、大変な苦労を背負うことになる。最初の恋愛感情だけでは生きていけない。夫とうまくいかなくなったら誰を頼ればいいのか。韓国人との国際結婚は、シビアに見たほうがいい。 韓国では、親が金持ちかそうでないかで子供の交友関係が変わるほど富裕層と貧困層との壁は厚い。愛は淡く消える都会の雪のようなもの、韓国との国際結婚はそれに似ている。桂子さん、久しぶりに日本語を話し、愚痴を吐露することができたせいか、時間が経つのも忘れるほど喋り続けた、ソウルのまだ寒い春。
(じゅうめい、低く口笛を吹く)
もし、ロッカーの鍵を掛けていたら、もしブルガリの高級時計をしていなかったら、もし物欲に惑わされなかったら、「もし」のつく人生の転変は誰にでもある。盗んだのは現金5万円入りの財布とブルガリの高級時計30万円相当。
高橋洋一教授は、竹中平蔵の仕事仲間で無二の盟友、また小泉さんのブレーン官僚として郵政民営化など小泉さんを支えた東大卒の元財務官僚。
24日午後8時ごろ、練馬の温泉「豊島園庭の湯」の脱衣所で、67歳の男性が使っていたロッカーから財布とイタリア製の腕時計ブルガリを盗んだ。持ち主の男性はロッカーの鍵をかけ忘れていたという。防犯カメラに高橋の窃盗映像が映っており、午後11時頃、施設から出てきたところを逮捕された。 高橋教授は窃盗を認めた。鞄に現金入りの財布とブルガリの時計を隠し持っていたから言い逃れはできない。この人、他に余罪があるのではないか。それにしても財務官僚時代、30歳で高松の税務署長までやった名士なのであるが、一瞬にして「コソ泥」になってしまった転落人生。ところで、財務省の若手官僚を20代後半で地方の税務署長にするという「バカ殿」教育はもう終わりにしなければならない。明治時代の悪弊が今の時代にも生きているのだから、官僚帝国の汚濁だ。
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自衛隊のパトリオット・ミサイル3(PAC3)発射機。
ミサイルを発射する前に秋田で自爆したという。
空自の浜松基地を出発したミサイル部隊が秋田に到着した。しかし、秋田の新屋演習場に向かったミサイル車両が30日午後10時過ぎ、秋田県立野球場「こまちスタジアム」に迷い込んで、照明灯のコンクリート製土台に激しく衝突した。 3時間にわたって立ち往生したというから損傷がひどかった。何でも車体の右後方部をぶつけたらしい。信号で停止した際に隊列からはぐれ、球場に迷い込みコンクリートにぶつかったというから自爆だ。このミサイルシステムは米国から買ったものだが、システムの値段は何と1兆円。
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「母さん、心配かけてごめん。麻薬の密輸で韓国の警察に捕まっている」。
今年1月、横浜の母親へ失踪状態になっていた息子Aから突然、手紙が届いた。スーツケースの中身を知らないまま、覚せい剤の入ったケースを運ばされたことが書かれていた。手紙は、昨年10月末に連絡が取れなくなっていた東洋大学のA、25歳で、韓国・仁川の警察拘置所から出されていた。その手紙には携帯電話のサイトを見たのをきっかけに、韓国で逮捕されるまでの経緯が書かれていた。Aは携帯電話のバイト・サイトで「海外旅行して稼げる仕事」を見つけ、昨年10月初めに応募した。リーダーの男から、マレーシアから韓国に「荷物」を運ぶバイトをすれば30万円を支払うと言われ、20代の日本人女性運び屋と2人で成田を出国した。マレーシアで白人の男からスーツケースを1人一つずつ受け取り、その日の便で韓国に渡った。仁川空港の税関で、スーツケースの二重底に隠された覚せい剤を発見され、その場で2人一緒に拘束されたという。携帯サイトに書き込みをしていた組織の男は、元東洋大生の渡辺恭(20)、覚せい剤取締法違反で逮捕起訴され、事件発覚後、退学処分になった。渡辺は、「サイトで雇った人間を15人ぐらい海外に飛ばした」と供述している。このうち横浜のAも含め、少なくとも3人が韓国で逮捕されたことがインターポールを経て確認された。しかし渡辺も密輸組織の末端にすぎない。その背後には麻薬を取り仕切る組織暴力団が存在する。しかし、運び屋バイトの男女にも問題はある。普通の感覚であれば、「やばい物」だと直ぐに分かるはずだ。直感的には「麻薬」あるいは「拳銃」。ただ飛行機に乗って自身は手ぶらで移動するだけだから、30万円のバイト料は破格だ。そんな高額のバイト料を貰えるということは、危険な仕事の報酬だとすぐに分かる。中身は何か知らなくても、やばい仕事だとは思わなかったという言い訳は全く通用しない。マレーシアやシンガポールでは麻薬の密輸は死刑になる。いずれにしろ、高く痛い授業料を払ったものだ。甘い言葉と法外な報酬には危険がつきものだ。
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韓国を理解する為の国際結婚の現実。
韓国人男性と結婚し、現在、韓国に住んでいる日本人女性(桂子さん、仮名)との会話。
(じゅうめい) 今、どこに住まわれているんですか。
(桂子)スオンというところで、ソウルから車で南へ1時間くらいの地方都市です。
(じゅうめい) どういうきっかけで結婚されたんですか。
(桂子) 主人はスオンにあるSという家電メーカー勤務で、日本駐在の時に私がそこでOLをしていて、いわゆる職場結婚です。
(じゅうめい) 韓国人男性との国際結婚についてお聞きしたいのですが。
(桂子) 韓国人と結婚するということは、その人との結婚というより、嫁が相手の家に入るという感じ。私の場合、主人は長男でしたから。
(じゅうめい) 今、結婚生活はどうですか。
(桂子) 男性は結婚したら、釣った魚にえさを上げないと言われますが、韓国の場合もまったくその通りで、韓国に来たからこれから俺の言うことに従え、夫の両親にも韓国のやり方に合わせなさいと言われました。
(じゅうめい) 韓国は儒教の名残りがあり、厳しい縦社会です。男尊女卑は当然で、極端に言うと上にぺこぺこ下に厳しい。
(桂子) 韓国人はすぐに切れます。自分が気に入らないと怒る。嘘と人の悪口が好きですね。
(じゅうめい) 友達は出来ましたか。
(桂子)最初は物珍しく集まって来ますが、仲良くなったら私の物は皆の物になります。例えば勝手に冷蔵庫の物を食べたり、家の物を使ったり。 そして時間にルーズ。
(じゅうめい) 人の家に土足で入りこむ感じですね。いつも隣近所を監視しているような。
(桂子)プライバシーがない。話がコロコロ変わる。約束をしてもドタキャンが多い。
(じゅうめい) 一般的に、そういう人は多いですね。
(桂子)主人は自分の親を大事にして、嫁は二の次です。旦那が浮気をしても嫁が悪いからそんなことをしたと言われる。
(じゅうめい) 韓国は封建的雰囲気が、まだまだ強いですからね。そして今の問題は何ですか。
(桂子)文化,習慣、食事の違いは初めから分かっていましたから、それは考えないようにしています。なるべく韓国に合わせようと。ただ現実的には言葉の問題です。例えば、母親が見た目は韓国人でも、小学校レベルの読み書きしかできなかったら、うまくいかないでしょう。
(じゅうめい)アメリカやヨーロッパとは違いますからね。外見の問題もあるし、また欧米では日本人社会があるから、息をつけるところがある。
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(後記)韓国人との結婚は、お金の問題がつきまとうという。日本人だからお金を持っているのは当然、貯金があるなら言わないほうが賢明だと言う。韓国人と結婚しても、離婚して日本へ戻る人は多い。 韓国人は、ケンチャナ(大丈夫)とよく言うが、それは口癖みたいなものだから何も大丈夫ではない。子供がいなければ離婚で終りになるが、慰謝料を請求される恐れもある。子供がいれば、大変な苦労を背負うことになる。最初の恋愛感情だけでは生きていけない。夫とうまくいかなくなったら誰を頼ればいいのか。韓国人との国際結婚は、シビアに見たほうがいい。 韓国では、親が金持ちかそうでないかで子供の交友関係が変わるほど富裕層と貧困層との壁は厚い。愛は淡く消える都会の雪のようなもの、韓国との国際結婚はそれに似ている。桂子さん、久しぶりに日本語を話し、愚痴を吐露することができたせいか、時間が経つのも忘れるほど喋り続けた、ソウルのまだ寒い春。
(じゅうめい、低く口笛を吹く)