弟よ、頑張ったな

　長女が新しい命を授かったようです？
その長女は闘病中の私の弟に､
自分がそうであったように、「子供を抱くように」とお願いしていたけど､
もう叶う事はありません。
世界でたった一人の弟を失ってしまいました。

弟は5/7日の日付が変わってから暫くして私と父親の目の前で息を引き取りました。

　呼吸が停止してから何度も何度も耳元で名前を呼び､
体をさすったけれども、もう戻る事はありませんでした。

　人間は不公平である。
祖母は103歳まで生きた。
せめて１年寿命を弟に分けて欲しかった。

　私はお前の兄貴としてどうだった？
好いていたのか嫌っていたのか？
子供の頃はよくケンカをしたな。
一緒に飯を食いに行ったけど他にも行きたい店はあったのか。
長男として威張っていたな。
もっと見舞いに来て欲しかったか。
一緒に自転車で走りに行けば良かったな。
ドライブにも一緒に行きたかったか。
買い出しばかり頼んで申し訳なかった。
牛丼と､のり塩の唐揚げを買ってやれば良かった。
お前のFBを読んだよ。

　まだまだ兄貴として何かしてあげることが有ったんじゃないのか？
自分の中にそんな思いが湧き上がってきます。

　弱音を吐いた際に「最後まで諦めるな」と言った私の言葉を守り、
最後まで生きることを諦めなかった弟を誇りにさえ思います。

　長く苦しく孤独な闘病生活だったろうに。
もっと近くに居てやれば良かった。
お前の分も生きていくことができるように兄貴も頑張るよ、諦めないよ。